医師国家試験不適切問題j:医療面接
2004年 04月 23日
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医療面接におけるコミュニケーションにもっとも影響を及ぼすのはどれか。
a.言葉使い
b.声の調子
c.姿勢
d.表情
e.目線
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というのがhttp://www.mhlw.go.jp/topics/2004/04/tp0422-1.htmlが公表されています。
国家試験は医学の専門家が作りまして、教育学の先生たちが作ってないので、悪問がかなりの頻度で出てきます。逆手にとって受験テクニックばかり教えているところも多いようですが、受験テクニックだけで医者になったやつというのは・・・
医師養成学校(メディカルスクール)として段階的なチェックを厳しくして、最終的チェックとしての医師国家試験というプロセスのほうが望ましいと思うのですが・・・
だんだんそれにちかづいてはいますが・・
私たちのころの国家試験はこういう技術論的側面の知識を問いかける問題はなかったのですが、まるでソーシャル・ケースワーカーや心理学の問題のようですねえ。
科学的側面を最重要視している従来型の方法が“問診”であり、患者との信頼関係も重視するのが“医療面接”
http://www.kdcnet.ac.jp/sikasind/doc14.htm
というのがキーワードだと思われます。
おそらく、キーワードに傾聴というのがあれば正解だと思います。
傾聴の前提という意味で、受動的態度に関係するキーワードとなります。
姿勢というのが、態度という意味なのか不明ですが、おそらくふんぞり返った態度を示す姿勢であればそれをしないことが大事だし、共感的傾聴のためには表情も重要。
目線もとなると、答えはありません。
ある大学の医療面接のチェックポイントを参考にしても
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1 身だしなみは適切であった
2 comfortable environmentを提供する配慮をした
3 約束の時間を守れた
4 あいさつをした
5 自己紹介をした
6 患者の名前をフルネームで確認した
7 対人空間を適切にとった
8 患者とeye contactを維持した
9 面接の最初はopen-ended questionを用いた
10 適切にsemi-open questionsを用いた
11 適切にclosed questionsを用いた
12 言葉づかいが丁寧で優しかった
13 言葉遣いは分かりやすい言葉であった
14 適切な相づちを打って、話を促進させた
15 患者の緊張を和らげる言葉かけができた
16 主訴に焦点を当てた病歴が聴取できた
17 解釈モデルを聴取できた
18 共感的態度で接した
19 良好な医師患者関係を築いた
望ましくない態度
20 カルテを書きながら面接した
21 たばこを吸いながら面接した
22 患者さんが理解できないような専門用語を用いた
23 患者さんの話しを不適切に中断した
24 患者さんが困惑するような質問を直ちに投げかけた
25 矢継ぎ早にclosed questionsを浴びせた
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答えが絞れないようですね。何を考えて作った問題なんでしょう?
メジャーな内科系の教科書は外国のも、日本のも
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医療の実際はサイエンス(科学)とアート(技術)であり、サイエンスの役割は明瞭。多くの臨床的課題の解決法として科学に基づいた技術および演繹的理由付けがおこなわれている。;遺伝学、生化学および画像技術の壮観といえる進歩は、細胞の最も内部に到達し、多くの遠隔技術が発展している。高度発展した治療技術は多くの部分で実践されている。しかし、研究所技術の中で最も精巧な適用における、および最新の治療の形式性だけの使用における熟練は、よい内科医になりません。一つは、複雑な病歴・身体検査の重大な要素を識別することができ、重要な問題点を抽出することができる技術が必要です。
決定困難な事例でも問診と身体所見の複雑な所見を意味づけをしながら、重要な検査を行い、治療すべきか、観察すべきか決定することが重要である・・・・
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と続きます。
要するに、学究的な科学的側面岳じゃなく、良好な患者関係との確立というのが、技術上も必要ということになります。
技術を発揮するには実は医療側に時間的・空間的・環境的・経済的余裕が必要であることは言うまでもないのですが、それに関しては理想論のようで、もうすこし現実化したアートが必要なのではないかと思うのです・・・はい。
by internalmedicine | 2004-04-23 11:32 | 医療一般