超常信奉

私は、クリティカル : critical を“批評的”と訳すのは間違いと思っている。

ウェブスターをみても、"relating to, or being a turning point or specially important juncture"などと、“批評的”などと評論的な判断でなく、実地上決定を行うときの判断を述べているわけである。故に、critical thinkingを“クリシン”などと略してよろこんでいる学者たちに疑問を感じるわけであるが・・・


今年、4月25日のNHKの視点・論点という番組で、信州大学の菊池聡先生が出演した番組を今頃録画したのを今更ながら・・・・
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・死語のの霊魂、予知夢、心霊現象、超能力、占星術、テレパシー、血液型性格学などの“不思議な現象への肯定的回答”が高校生の調査で4-6割程度
・超常現象の成立・強化の理由
  情報的信念の成立として
  基本的・社会的動機づけ
  実用的効用
  直接・間接の体験
・2分割表を用いた錯誤相関(幻相関 illusory correlation)の解釈の勧め
(注釈:このような説明をしていた → http://www.remus.dti.ne.jp/~nakanisi/ketsueki/probrem.html)
  2分割表と錯誤相関は直接関係ないはずだが・・・
・奇跡的治癒の落とし穴「三た」論法(http://www.google.co.jp/search?hl=ja&client=firefox-a&rls=org.mozilla%3Aja-JP%3Aofficial&q=%E4%B8%89%E3%81%9F%E3%80%80%E8%AB%96%E6%B3%95&btnG=Google+%E6%A4%9C%E7%B4%A2&lr=lang_ja)

治療した 治療無し
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治った 治療したら
治った  ← 効き目があったのだ

治らない
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とのことであった。



超常信奉(paranormal belief)には
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「伝統的迷信」
「ニューエイジ/疑似科学系」
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があるそうで、心理学的な研究が行われることは結構なことではあるのだろうが・・


田舎のおじいさん・おばあさんへの健康食を肯定してしまったのは、残念で、高い金を払って、効くか効かないかわからないものを売りつけられているのだし、いくつかのアンチエージングとよばれるものはその有害性が確立されつつあるのに・・・心理学者がその科学的根拠なく、結語にしてしまったのは、この批評的なクリティカルのスキルが今ひとつという証では・・・

参考にしてください
 ↓
・コエンザイムQ10のとりすぎ要注意
http://www.yukan-fuji.com/archives/2005/04/post_2036.html
:たまにはTBしてみようかと思った

当方のBlogにてビタミン検索

by internalmedicine | 2005-05-10 16:35 | 医学  

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