肝X核内受容体薬剤の効果は食事次第?

核内受容体関係の薬剤の開発が盛んなようです。

開発の途上、目新しい知見がみつかることも多いはず・・・

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Liver X Receptor 関係の薬剤開発が高脂血症に対しておこなわれているのだが、奇異な現象がみられたとのこと。

食事依存性で、脂質摂取正常・あるいは少ない場合の食事では、肝臓内だけのLXR高値としたトランスジェニックマウスでは、かえってコレステロール・中性脂肪も高くなる。
しかし、脂質たっぷりの食事である西洋的な食事ではコレステロールも中性脂肪も改善する。

LXR受容体に結合し、西洋食(高脂質食)に関連するLXR受容体との結合するなんらかの自然の分子が有益的にはたらき、低脂肪食ではそれがはたらかないのでは・・・と著者らは考察。
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食餌成分そのものが高脂血症をさらに増悪している可能性あり・・・それに対する改善効果の期待はできる薬剤なのか? 日本ではあんまり魅力的でない薬剤?

現在のスタチンや、発売が控えているコレステリルエステル転送蛋白(CETP)・・・食事との関係はどうなんでしょうねぇ

by internalmedicine | 2005-05-17 11:45 | 動脈硬化/循環器  

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