むずむず脚症候群治療薬FDA承認
2005年 05月 20日
FDAがRequipR (ropinirole HCl) 錠を成人の中等症・重症RLS(むずむず脚症候群)に適応をみとめたとのこと。
http://www.medicalnewstoday.com/medicalnews.php?newsid=23995
睡眠障害の一因としても影響が大きく、日常生活活動性への悪影響を及ぼす病態。一般住民の8-10%とのことで、かなり市場規模の可能性。
RLSは総睡眠時間減少や睡眠の質悪化、睡眠時覚醒時間・覚醒回数増加、S1の増加、S2の減少、ステージシフトが見られた。
Ropinirole 0.5 mgは、プラセボに比較してTEST、睡眠効率、S2、ステージシフト改善がみられた。
http://content.karger.com/ProdukteDB/produkte.asp?Aktion=ShowPDF&ArtikelNr=26658&ProduktNr=224082&Ausgabe=226287&filename=26658.pdf
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RLSの多くの患者は、知覚異常、落ち着かなさを夜間多く訴え、睡眠障害を生じる。
休むと悪化し、動くと一時的に改善する。末梢性神経障害とは対称的で、知覚異常は不変。
症状は改善、悪化ともにあり、睡眠不足、カフェイン、妊娠によって悪化。
頻度は若年者-中年まで1-5%、60歳超で20%。
人種間で、RLSの頻度はかなり違いがあり、北ヨーロッパ祖先では多い。
大まかに1/3が多くの家族が複数罹患しており、常染色体パターンの可能性。
鉄欠乏と腎不全でRLSを生じ、二次性RLSとも考えられる。
ドーパミン作動薬(例えばpramipexole 0.25~1.0mgのq8pmあるいはropinirole 0.5~4.0mgのq8pm)には治療感受性がある。
麻薬、ベンゾジアゼピン、ある種の抗けいれん薬がまた治療的価値があるかもしれない。
逆はそうではありませんが、RLS患者のほとんどは周期的な睡眠中の四肢運動を生じる。
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本文中記載されているpramipexoleは抗パ剤であり・・・
成分(一般名): 塩酸プラミペキソール水和物
製品例: ビ・シフロール錠
http://www.interq.or.jp/ox/dwm/se/se11/se1169012.html
警告:前兆のない突発的睡眠及び傾眠等が見られること
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これではこわくて使えない! それにRLSへの保険適応もないわけだし。
RequipRを速く出してほしい・・
by internalmedicine | 2005-05-20 16:47 | 運動系