キムチ・味噌は胃癌のリスク要因・・・代謝酵素の多様性とも関連

ここのsoy-bean pasteがただちに日本の味噌と同じではなさそう。 韓国味噌か?
日本の味噌自体は防御的だったはず・・・(ref.)と日本の味噌をかばう・・プチ愛国主義


World J Gastroenterol 2005 June;11(21):3175-3181 http://www.wjgnet.com/1007-9327/abstract_en.asp?f=3175&v=11

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症例対照研究をキムチ、みそ、新鮮な野菜、非発酵性のニンニク、非発酵性の海産物、非発酵性の大豆、代謝酵素の遺伝子多様性を検討。

421例の胃癌患者と632名の年齢・性をマッチさせた対照:食事調査以外に、CYP1A1,CYP2E1、glutathione S-transferase mu 1 (GSTM1),、glutathione S-transferase theta 1 (GSTT1) 、aldehyde dehydrogenase 2 (ALDH2) を調査。

結果:胃癌減少が非発酵性のニンニクや非発酵性の海産物の摂取量増加と相関。
一方、キムチやみその摂取増加が胃癌発生と相関。

CYP1A1 Ile/Val or Val/Val genotype では有意に胃癌発生増加。

キムチやみその摂取量増加は CYP1A1 Ile/Ile, CYP2E1 c1/c1, GSTM1 non-null, GSTT1 non-null, ALDH2 *1/*1 genotypeが有意なリスク増加要因。

加えて、みそを食べることがGSTM1 null typeでは胃癌の増加と相関。

非発酵性のにんにくはCYP1A1 Ile/Ile、CYP2E1 c1/c2 、c2/c2、GSTT1 null、GSTT1 non-null、ALDH2 *1/*2 、 *2/*2 genotypeのいづれかを有する者では有意。
非発酵性の海産物では、CYP1A1 Ile/Ile、CYP2E1 c1/c1、、 ALDH2 *1/*1 genotype、 GSTM1 やGSTT1を有する者で有意。

homogeneity testで、キムチ食のGSTM1 or GSTT1 genotypeにおける胃癌発生はhomogenousでなかった。

結論:キムチ、みそは、 CYP1A1 Ile/Val やVal/Valがリスク要因となり、非発酵性の海産物やにんにくは韓国では防御的に働く。
塩分や他の化学物質がキムチやみそに含まれ、発酵現象により増加し、胃癌の進展に重要な役割をはたしているのかもしれない。 CYP1A1、CYP2E1、GSTM1、GSTT1、ALDH2遺伝子のpolymorphismが環境要因に影響を与えている可能性。
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大豆関連として
Yahoo記事とともにみるとおもしろいかも・・・
-[[大豆は妊娠妨げる?=精子を衰弱させる働き-英専門家:http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20050622-00000186-jij-int]]
-- 【ロンドン22日時事】妊娠を計画している女性は、大豆製品を食べるのを控えるべきだ-。22日付の英紙ガーディアンなどは、英専門家がこのほど、デンマークで開かれた出生に関する学会でこのような研究結果を発表したと報じた。(時事通信) - 6月22日23時1分更新

[Genistein]
---[[ゲニスティンの250ppm投与群で子宮腺癌が増加する傾向が認められる:"食品中内分泌かく乱物質等の子宮内膜発がん修飾作用に関する研究":http://www.nihs.go.jp/edc/houkoku12/12-nishikawa/mimori.pdf]]
---[[マメ科飼料植物に含まれるisoflavonoidがエストロゲン依存性転写調節機構に及ぼす作用:http://wwwsoc.nii.ac.jp/jszs/contents/2005/Ntg76-1/1.html]]
---[[ゲスチニンをサプリメントとして研究する動き:http://pr.jst.go.jp/cgi-bin/sdi_search/sample.cgi?TN=IS29&FN=IS0029.txt::
*内分泌攪乱物質
[[「内分泌攪乱物質のリスクに基づく定量的ランキングの枠組み」:http://homepage3.nifty.com/junko-nakanishi/rmg/wsedc99.pdf]]
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イソフラボンなどが必ずしも安全でないという証拠とおもわれ・・・

by internalmedicine | 2005-06-23 10:54 | 医療一般  

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