高血圧フォローアップに眼底検査は不要
2005年 07月 08日
Value of routine funduscopy in patients with hypertension: systematic review BMJ 2005;331:73 (9 July), doi:10.1136/bmj.331.7508.73 網膜の微小血管の評価は観察者間でvariationが大きく限界がある。高血圧性網膜症と血圧の相関の陽性・陰性予測率は低い(47% ~ 72% 、 32% ~ 67%)。網膜症の変化と心血管リスクの相関は一致せず、網膜症と卒中は一致。卒中のリスクは網膜症を有する正常血圧患者でも増加する。これは高血圧性の他の臓器障害の指標にて補正されない。エビデンスは高血圧患者のマネージメントに付加的な価値を有するエビデンスに欠ける。卒中のリスクの増加は網膜症を有する正常血圧患者でもあり、高血圧性臓器障害の指標としては不適切。故に、高血圧患者のマネージメントに付加的価値はない。
* この割り切りが非日本的・・いいんだろうなぁ
眼底の分類として糖尿病性とともに、高血圧性網膜症(高血圧性眼底)とならったのだが、JNC-7でもすでのpatient evaluationから消えてたわけだし・・・そろそろ、日本でも考え直す必要があるようで・・・
これなども再評価が必要なのではないか?
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表3 高血圧スクリーニング検査
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①検尿(一般定性試験、沈渣、細菌培養)。②血液学的検査(赤血球、ヘモグロビン、血色素、白血球数、白血球分画)。③血液生化学(総蛋白、アルブミン、BUN、クレアチニン、電解質、尿酸、総コレステロール、中性脂肪、血糖)。④心電図。⑤胸部X線、腹部X線。⑥眼底検査
http://bme.ahs.kitasato-u.ac.jp/qrs/imd/imd00048.html
by internalmedicine | 2005-07-08 14:29 | 動脈硬化/循環器