erlotinibの非小細胞肺癌二次治療効果・受容体発現では治療効果を推定できない

Erlotinib in Previously Treated Non–Small-Cell Lung Cancer
Volume 353:123-132 July 14, 2005 Number 2
http://content.nejm.org/cgi/content/short/353/2/123
通常の治療治療後再発例NSCLCへのerlotinibの有効性をプラセボ対照二重盲検試験で検討。erlotinibは、EGFRの抑制剤で、約9%にresponseあり、いくらかのケースで生存期間延長。1・2剤の化学療法レジメンの反応性のない場合のNSCLC患者のさらなる治療の無益性が知られている。このトライアルはerlotinibが特定の患者に役立ち、よりstageの進んでない場合のこの薬剤使用の検討が今後必要であろう。
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Erlotinib in Lung Cancer — Molecular and Clinical Predictors of Outcome
http://content.nejm.org/cgi/content/short/353/2/133
腫瘍によるEGFRの発現は薬剤治療反応と関連するが、生存率に寄与しない。EGFRのコピー数もmutational statusも反応性・生存と関連しない。この研究の衝撃的所見は、以前の少数研究と異なり、EGFR mutationとEGFR抑制因子の反応性の尤度とも関連しないことが判
明した。

レスポンス寄与
1)性差、2)喫煙歴、3)人種・民族、4)FISH status

死亡ハザード比
1)男性、2)腺癌、3)喫煙歴無し
4)アジア人以外、5)EGFR IHC analysis 陽性、6)FISH status(Amplified)

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<印象>
イレッサなどもEGFR発現によるテーラーメイド治療を試みているようであるが、水をさす研究結果のような気がする



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イレッサなどは
発売前:なぜ厚労省はこんないい薬を発売しないんだぁ・・・と、厚労省を批判
発売直後:間質性肺炎事例問題化:なぜこんな副作用の多い薬を発売したんだぁ・・・と、批判され・・・・いろんな面で大変な薬剤です。
イレッサの使用経験からいえば、女性・腺癌などの患者さんでは大変QOLに優れた薬剤という印象があります。職業的、私利私欲の運動家によりあらぬ方向へこの薬剤が行かないことを願う限りです。反対運動にも利権があるのではないかと・・・。
反ワクチンとともに反薬剤運動のなかには市民の利益に反する運動もあることに、目を光らせる必要があるのです。

by internalmedicine | 2005-07-14 10:58 | 医療一般  

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