喫煙患者にどう対処すべきか?

臨床医コーナー:喫煙患者にどう対処すべきか?
CLINICIAN’S CORNER What to Do With a Patient Who Smokes
JAMA. 2005;294:482-487.
http://jama.ama-assn.org/cgi/content/short/294/4/482

死亡やdisabilityの原因としてもっとも予防効果のあるものとして、喫煙があるという事実にかかわらず、多くの医師は禁煙補助の遂行が十分なされているとはいいがたい。
USの4600万人の現行の喫煙者のうち、70%は禁煙を希望しているが、そのうちの少数だけがニコチン依存性ゆえ、意志に反して喫煙を続けている。喫煙者の1/3~1/2は早死にする。

医師が禁煙に関して消極的である理由は
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時間的制約
専門知識の不足
財政的インセンティブの不足
喫煙者のプライバシーに対するレスペクト
否定的メッセージで顧客を失うのではないかとの心配
ほとんどの喫煙者がやめることができないという事実
悲観主義
汚名
喫煙者である臨床医

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そして、禁煙治療のゴールドスタンダードは5Aであるが、医師の大多数はこのことを知らず、実践しない。
(ask, advise, assess, assist, arrange).
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問診
助言
評価
補助
調整
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効果の認められる短路は、質問、助言、電話による“禁煙相談”と内的な相談システムである。

治療成功は、薬物治療と一体化したカウンセリング(ニコチン置換療法±bupropionのような向精神薬)が主体


ニコチン置換療法は
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long-acting (パッチ)
short-acting (ガム、キャンディー・トローチ、鼻スプレー、吸入)
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医師の悲観性は、多くの喫煙者が事前に多くの禁煙のこころみを必要としていることであり、長期成功率が14-20%、1つの報告が35%と高く、電話禁煙ラインとインテグレートされた医療システムのデータであり、個々の医師の試みの成功率と同等であり、他の医療的な介入で大きな内在性の利益を持つものはない。

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禁煙指導に関しては、問診(喫煙状況、ニコチン依存の評価、合併症などの評価など)だけでも私の経験では最低15分必要とし、指導までおこなうと30分は確実に超える状況である。そして、もし合併症診療のために受診していなければ、自由診療となる。・・・もし患者がそれをなっとくしなければ、踏み倒されることすらあるのですが・・・仮に喫煙関連疾患であっても、別に大した深慮報酬アップにはつながらない・・・・こりゃインセンティブどころかモティベーションも下がりますよ(当方の感想)



ところで、インターネットを介した禁煙指導って、外的エビデンスがあるのだろうか?



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私とまったく反対の意見にTBされてましたので、追記します。
ブログの怖さですね(H17.7.31)
禁煙草って・・・ 
http://intmed.exblog.jp/237839/

by internalmedicine | 2005-07-27 11:28 | 医療一般  

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