あたらしいBCGワクチン

Journal of Clinical Investigation（http://www.jci.org/） ９月１日号
Stefan Kaufmannらは、BCGの免疫源性のブースターと、より有効性の高いワクチン種を記載した。
BCG種を設計したものは、listeriolysin proteinを分泌するものであり、結核菌の存在するphagosomeの膜に孔をあけ、T細胞介在免疫を生じさせるものである。
listeriolysinは、pH 5.8で最適に働くので、pH 中和の働きをしているphagosomeの働きをもつBCGのurease C遺伝子を欠くように設計した。

このあたらしい、BCGワクチン種は結核に対して、マウスモデルで有意に従来のBCGより有効性が増している。

（http://www.sciencedaily.com/releases/2005/08/050819133159.htmから）


美容上の問題の方を心配する親御さん
http://www.yomiuri.co.jp/komachi/reader/200502/2005022400142.htm

感染コントロール上、BCGというのはCDC（2005年updated）は・・・
1)BCGは、主に結核の頻度の高い国の結核性髄膜炎、粟粒結核予防に使われ、USでは結核感染リスクが低いので用いられない
２）推奨としては、
i)未治療・無効結核罹患、あるいはINH・RFPに体制のある結核感染者の大人に持続的に暴露され、もしくは、分離できない、ツベルクリン試験陰性の子供
ii)医療従事者（INH・RFP抵抗性の結核菌に感染している高いパーセンテージのところ、薬剤耐性結核の伝播があるところで働らいている場合、包括的結核コントロールprecautionが成功していないところで働いている）で、BCGワクチンと感染症治療のリスク・ベネフィットを十分に考慮されなければならない
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と、かなり慎重です。




＜おまけ＞


米国に言った日本人で良く問題になる事項
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Testing for TB in BCG-Vaccinated Persons
http://www.cdc.gov/nchstp/tb/pubs/tbfactsheets/250120.htm

外国（米国にとっての外国）で生まれた人の多くがBCGワクチンを受けている。・・・BCGワクチンはツベルクリンテスト（TST)に影響を与えるが、TSTやQuantiFERON-TBテストは禁忌ではない。TSTの存在やサイズはBCGが予防的に働いているかどうかを予測するものではない。さらに、TST反応のサイズは、LTBIや先行するBCGワクチンによるｍのかどうかを区別できない。
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あるメタアナリシス（Thorax 2002;57:804-809：http://thorax.bmjjournals.com/cgi/content/abstract/57/9/804）とは矛盾している気がする
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TST陽性：5TU PPD RR 2.12(95%CI 1.50-3.00)
ＢＣＧワクチンのＰＰＤ皮膚反応への影響は１５年で減少
>15mmの硬結陽性はＢＣＧワクチンより結核の存在をより疑う
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ＣＤＣ必ずしも真ならずか・・・