ACE阻害剤の副作用知識・・・GP>専門医


HRTの正しい理解(専門医が一般医(GP)を見下している・・・にしか見えないのだが)
http://intmed.exblog.jp/2181060/

と対比すればおもしろいのだが・・・


高血圧・心不全治療に使うACE阻害剤の副作用知識は一般医(GP)の方がある・・・

Are Physicians Aware of the Side Effects of Angiotensin-Converting Enzyme Inhibitors?
(Chest. 2005;128:976-979.)
http://www.chestjournal.org/cgi/content/abstract/128/2/976

312名の医者にコンタクトをとり、154名のアンケート解析。
154名の医者(平均年齢 45才)、48名が循環器専門家、52名がGP、54名がアレルギー専門家
正しい答えのパーセンテージは少なく、31.9%、40%、33%
GPは別の専門家より正しい答えのパーセンテージが高かった。(p = 0.05).
正答の低い設問は、0-15.9%で、咳嗽出現の時間と作用である。
循環器科医はアンジオテンシン受容体遮断ARB(sartans)がACE阻害剤と交叉反応という事実に気づいてない様である。
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

ひとつに、MR活動により、まだまだエビデンスの少ない・・・ACE阻害剤+ARB併用を勧めた結果、いつのまにかACE阻害剤とARBの作用機序をあまり考えなくなってしまったのではなかろうかなどと邪推する・・・


いづれにせよ、純粋に知識においてはこの場合は、GP>循環器専門医なのである。

by internalmedicine | 2005-08-25 12:10 | 動脈硬化/循環器  

<< ホメオパチー論文の問題点:WH... アスピリンの大腸癌発生抑制効果 >>