鎮痛剤は骨折の治癒を遅らせるか?

・・・・結論:不明らしい

Do non-steroidal anti-inflammatory drugs cause a delay in fracture healing?
Clarke and Lecky Emerg Med J.2005; 22: 652-653.
http://emj.bmjjournals.com/cgi/content/abstract/22/9/652-a
514の論文で、調べてところ、骨折治癒への副作用に関する理論的な関心があるが、臨床的に十分な証拠はない。


Bondierには、NSAIDが骨折治癒抑制は疑われるものの、喫煙では圧倒的に悪さをすることがかかれている。
 ↓
少数の症例対照研究では、大腿骨々折治癒を抑制することが、遷延化、が示されているが、この研究では同時に喫煙の影響がかなり大きいことが示されており、もし喫煙を補正するなら結果は違ったものになる可能性がある。
(PV Giannoudis et al. vs. J Bone Joint Surg Br 2000 82: 655-658.)
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創傷治癒に関しても・・・看護関係の記載で・・・
慢性創傷は炎症細胞を有意にもち、理論的にはその炎症を抑制することとなる。しかし、そのロジックはほんとに論理的なのか?
COX-2阻害剤はこの事に対してどのようにはたらいているのか。
凝固系因子のが動脈壁を鬱ぎ、虚血や組織の梗塞を生じる原因となるとともに、創傷組織治癒にも働く。創傷はしばしば炎症性成分を多く持ち、治癒へ繋がるよう初期から出現する。
COX-2阻害剤の心血管、卒中へリスクを生じる危険性も考え、再考を要する時期である。加えて、慢性炎症に対する抗炎症薬治療を肯定する文献が少ない。

動物モデル:動物モデルでこの治療を良好とするエビデンスを見いだせない

10年前、NSAIDであるibuprofenが褥創予防に役立つことを仮説として、炎症モデルとして炎症を抑制、好中球性の虚血・再潅流障害を減少させ、組織梗塞と関連する状態を改善するという仮説であった。不幸なことに正しくなく、むしろ、治癒促進歯内ばかりか悪化させた。

もう一つの実験は、実験的な大腸吻合ラットを用いたもので、NSAIDにより対照より吻合を弱くした結果となった。さらに、COX-2阻害剤であるrofecoxibで実験したところ、ラットモデルで吻合を促進した。COX-2阻害剤再投与にてこの所見は抑制された。

by internalmedicine | 2005-08-30 14:40 | 医療一般  

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