アクトスのPROactive試験速報・・・・異議ありとの話
2005年 10月 07日
PROactive試験をサテライトで速報を見聞きして、大血管合併症を抑えたという報告があり、こりゃしばらく、武田は安泰だなぁと・・ただ、なんかプライマリアウトカムとセカンダリアウトカムに関してちょっと不明利用だぞという印象はぬぐえず・・・
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PROactive試験の実施委員会委員長のジョンJohn ドルマンディDormandy教授(St. George's Hospital、循環器学教授、英国ロンドン)は、「PROactive試験により、アクトスが2型糖尿病患者における心筋梗塞・脳卒中などの心血管イベントの発症と全死亡を減少させることがわかりました。通常、血糖をコントロールするために使用される経口糖尿病薬が、2型糖尿病患者における心血管疾患の予後を有意に改善することを示した初めての試験結果です」と述べています。
PROACTIVE
http://www.proactive-results.com/index.htm
武田製薬
http://www.takeda.co.jp/press/05091301j.htm
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とおもってましたが・・・
判断は待ちなさいというコメントがBMJに掲載されてます。
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"PROactive"トライアル施行者は、pioglitazoneは大血管イベントを減少させると主張。
プライマリ・アウトカムの結果は有意ではなかった。
セカンダリ・アウトカムに基づく結論は関連性の上で有意な統計的な十分な強度をもって判明したとはいえない。
判断は、アカデミックジャーナルで発行するまで保留すべき
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How well does the evidence on pioglitazone back up researchers' claims for a reduction in macrovascular events?
BMJ 2005;331:836-838 (8 October), doi:10.1136/bmj.331.7520.836
http://bmj.bmjjournals.com/cgi/content/full/bmj;331/7520/836
武田薬品工業さんからの情報呈示のときは・・・このBMJ記事を念頭においてくだされば幸いと存じます。
by internalmedicine | 2005-10-07 14:26 | 動脈硬化/循環器