今更ながら思う介護保険導入・・・地域への復帰率は日本の方が高かった

介護保険というのはいったい何だったんだろう。欧米スタイルへの理想的崇拝だけを選考して、日本の医療・社会のすぐれたシステムを崩壊していくものにすぎず、医療から分離させ、老人を含め、社会への多大な経済的、社会的コスト増大をもたらした。とりかえしのつなかい状況になり、さらに、パワーリハビリテーションなどと特定の業者の私腹をこやすだけの、システムを来年からそれにくわえることは決まった。

日本のリハビリテーションに関して、早期リハビリテーションがなされてないことが問題点であろう。そして、地域へ復帰は日本の方が米国より多い。これはシステムの問題であるだろうが・・・

介護保険導入時、アブノーマルな朝日新聞の厚労省提灯記事によれば、日本のリハビリテーションの悪口ばかりかかれた。しかし、すでに、日本は少なくとも米国よりは地域復帰率は高かった。(参照URL


Stroke rehabilitation outcome study: a comparison of Japan with the United States.
Am J Phys Med Rehabil. 2002 Apr;81(4):279-82
2カ国の間で相違が多かった。日本の生存者はリハビリテーション病院入院時、10歳若く、発症後のきわめて長期間の後入院し、入院後重症のimparementが同程度であり、滞在日数がきわめて長く、退院時の相対的に重症のdisabilityを有したままである。
入院時FIM総スコア平均値・中央値は日本もUSも同程度。退院時日本のFIM総スコア平均値・中央値もUSと同様。

日本の患者のリハビリテーションの効率が低い。入院時のFIMスコアは同程度である。コミュニティーへの退院率はUSより日本が高い。
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Stroke rehabilitation outcome studies: comparison of a Japanese facility with 17 U.S. facilities.
Int Disabil Stud. 1988;10(4):150-3
17のアメリカの病院の混合グループと共同作業。
マネージプロトコールはすべて同様。facilityごとに入院期間、退院目的のphilosopyとoperational factorは様々。
日本では、リハビリテーション患者への退院にプレッシャーは少ない。
日本の患者は機能的スコアが改善するまで長く入院を続ける。両側生涯の患者は少なく、若く、卒中発生後の長くたってからリハビリテーション入院する。Barthel scoreを計算。
日本の要因は、日本の家族サポートシステムと関連して、高い退院率を示している。
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“昔は良かったと後ろ向きなひとはリハビリテーションでは望めない”という言葉を、テレビ番組でやってるが、しかし、間違った方向であるかどうかは、常にtitrationが必要なのだが、役人どもは反省などせず・・・Evidence構築しようともせず、他国との冷静な判断を行わず、素人の新聞社社員の言う妄言にふりまわされている。・・・あのとき、少なくとも、一人の京都大学の教授は批判を行っていたが、メディアは全く無視していた。そのしっぺ返しが、介護保険の高負担・低効率システムのベースになっていると考察する。

by internalmedicine | 2005-10-10 21:54 | くそ役人  

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