アスパルテーム・健康エコナ・人工ファイバー入り食品
2004年 05月 07日
“喪われた化合物の名誉のために(3)~アスパルテーム~”というところをみると、「買ってはいけない」の記述がいい加減であることをといております。原著をよんでないので知りませんが、実際「買ってはいけない」の信用性はないと私なんぞも思うとります。
でもね。
米国国家毒性計画:NTPに質疑応答があるのですが、
“1981年FDAは食品として安全と決定したが、その後、アスパルテームを含む製品の有害事象をレビューしつづけた。FDAは症状の一定のパターンがあるとは決定していないし、フェニールケトン尿症(PKU)の人たちを除いては警告を与えているわけではない。通常の癌実験(NTP実験ではない)でアスパルテームは評価され、陰性と考えられているが、脳腫瘍増加の報告がある。不確実性のため、National Toxicology Programがその毒性、とくに発ガン性に興味をもったというわけである。
“NTPは、アスパルテームに関する研究から得られたデータのその評価を終えていません。解釈の結論はまだ途上中です。結果は否定、あるいは研究動物では対照の動物試験(文献の中では取り扱ってない)より腫瘍発生は多くなかったとはいうだけで、必ずしも化学物質が発ガン性がないといういう意味ではない。
実験動物に発ガン性があると考えられれば、その化学物質の暴露が人間に有害性をもたらすということを示唆することとなる。
味の素のコメントは1983年でとまってるようですが・・
完璧に安全というわけでもなさそうですが・・・ねえ。
おなじく、味の素の“健康エコナ ヂアシルグリセロール”の研究開発の元データを出しているのは感心します。
“ジアシルグリセロールを主成分とする油脂の安全性といたしまして、変異原性試験、急性毒性試験、亜急性毒性試験等を行い、いずれも、その試験においては毒性は見られておりませんでしたというような報告の内容(03/06/16 薬事・食品衛生審議会食品衛生分科会新開発食品調査部会会議事録)”がなされています。
いづれも、市販継続されているごとく、決定的なAdverse effectはないようです。でもあえて、こういうのを使うのってどうなんでしょうか。
自然の食品を多種類食べるのが一番健康的な気がするんですけど。
食物繊維に関して代表的ですが、繊維にも種類があって、多くの種類が含まれていることが望ましく、過剰投与によりミネラルの吸収障害や下痢を生じることもあり、工業的に作られたモノトーンな食事より種類を多く天然のものを食べたほうがよいにきまってるんですが・・・
by internalmedicine | 2004-05-07 18:12 | Quack