エッセンシャル・メディスン≠エッセンシャル・ドラッグ


WHOによるエッセンシャル・メディスンの定義は,2002年の第 12版モデルリスト作成時の「人口の優先度の高いヘルス・ケア・ニーズを満たすもの」(Essential medicines are those that satisfy the priority health care needs of the population.) だそうである(日本医師会雑誌 http://www.med.or.jp/cme/)

薬害至上主義グループは、エッセンシャルドラッグといまだに称して、“日本は医者が処方できる薬の多さが世界有数。その8割以上は、認可のデータ的根拠がうすいか、あいまいで、半面、副作用はしっかりある。つまり日常診療の場で医者が処方している薬の大部分は無用であったり有害なものである”との主張に利用している。これ自体に情報の非対称性が存在するのはあきらかである。

WHOのエッセンシャル・メディスンはポジティブに大多数の人対象であり、逆に言えば、少数の例外のきりすてでもある。一部薬害団体が曲解させているエッセンシャル・ドラッグという概念は彼らの団体の勝手な評価による一部薬剤の推奨である。専門性からみればかなりおかしいところが多いし、ちっともアップデートされてない我が儘な一部集団の主張にすぎないのである

具体例は当方のブログを見ればわかると思うが・・・たとえば降圧剤に関しても、心不全に関しても・・・日々、その知見により変わってきているのである。

・・・エッセンシャル・ドラッグの日本語訳と称している連中は偏狭かつ固定的な主張をくりかえす集団にすぎないと私は思うのだが・・・・メディア受けはするようである。


cf.
根拠無き反ワクチン・キャンペーンがどの程度の有害性を国民にもたらすか? 3-8万人の死者を生む

by internalmedicine | 2005-10-29 09:15 | 医療一般  

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