牛乳は肥満の元・・・・カロリー摂取増加が主因
2005年 11月 01日
手間取ってた、依頼原稿を終え、10月後半からすこし暇になったし、今日は患者さんも少ない。区切りの良い日は周辺行事と重なるせいか、外来患者数が少なくなるのが特徴のようだ。
ブログを模様替えしようとしたが、結局・・・あんまり 気に入らず・・・
つまらない前置き>
しばらくテレビをみないうちに、また、牛乳普及協会さんのCMが多くなっている。
牛乳をのむと身長が増えるという・・・
一方的なCMの多い牛乳普及協会・・・JTはおとなしくなったようだが・・・こちらはまだ元気
批判だが、・・・
Milk, dairy fat, dietary calcium, and weight gain: a longitudinal study of adolescents.
Arch Pediatr Adolesc Med. 2005 Jun;159(6):543-50.
1サービングというあいまいな表示をしてほしくないのだが、どうもUSは保守的なところ、自己中心的なところがいたるところにある。
3サービング以上飲む子供のBMIはそれ以下の習慣のこどもより大きい。
:男児 1-2グラス以上で 0.076±0.038
:女児 〃 0.093±0.034
ミルク、食事性脂質、カルシウム、総エネルギー摂取の多変量解析にて、体重増加の指標はやはりエネルギーであった。
牛乳3サービングというのは、さほど多い量とは思えない。
<当方の結論>
肥満児童増加が問題となっている折・・・一方的な“牛乳=身長増加”のCMは問題が多いと考える。
cf)
牛乳は食事中の葉酸の生体内利用促進性に働く
http://intmed.exblog.jp/1441894/
カルシウム補給そのものは、骨密度・骨折リスクとも確定的なエビデンスではない
http://intmed.exblog.jp/498602/
by internalmedicine | 2005-11-01 09:37 | 医療一般