炎症と関わる遺伝的な変異と心筋梗塞の関係

東京大学医科学研究所の先生方が炎症と関わる遺伝的な変異と心筋梗塞の関係の報告がなされてます。
関連文献
遺伝子多型検索のひとつです。

erotonin transporter gene , P-selectin gene , Interleukin-6 gene ,5-Hydroxytryptamine 5-HT2A receptor and 5-hydroxytryptamine transporter,cathepsin G gene,endothelin-A and -B receptor genes,Lipoprotein lipase geneなどの報告があります。
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LGALS2の機能的変化は心筋梗塞のリスクと関係し、lymphotoxin分泌を調整する。
Functional variation in LGALS2 confers risk of myocardial infarction and regulates lymphotoxin- secretion in vitro
Nature 2004; 429: 72-75

日本の科学者たちは、心筋梗塞のリスクを増す遺伝子:LALS2遺伝子の変異を見いだした。lectin protein galectin-2 の濃度を変化させるもので、lymphotoxin-α(LTA)という炎症性のメディエーターの分泌に影響を与えるものである。
LTA値の変化は、冠動脈プラークは列を生じやすくし、心筋梗塞を生じてしまう。
galectin-2の同定し、その遺伝子の変異を見いだし、LGALS2、32名の心筋梗塞患者のDNAの中でSNPs17例を見いだした。
600名の心筋梗塞患者と600名の健康対照の遺伝子型検索で、サンプルサイズが心筋梗塞患者2302名、対照2308名に増加しても同様に、LGALS2のintron-1のSNP:3279C→Tは有意に心筋梗塞と相関、
3279T alleleは3279C対立遺伝子の転写活性の半分量である、故にgalactin-2対立遺伝子転写を減少させる。
galactin-2の量はLTAの細胞外分泌量を調整し、故に炎症の程度に影響を与える
galectin-2はLTA分泌を増加させ、ある蛋白の細胞下構造に変化を与える微小管構造を通してgalectin-2によるLTA分泌を調整する。
LTAは微小管細胞質構造ネットワークの転移に用いるほかの分子構造である。gelactin-2は細胞内輸送の役割を有すると想像される。
LTAとgalectin-2は人間の動脈硬化プラークの内膜の平滑筋細胞やマクロファージで強調して表出され、休止中のあるいは正常な内膜平滑筋細胞では潜在しない。
LTA、炎症のメディエーターの一つとして、LTAは、galectin-2とともに、LTAの調整物質として、心筋梗塞の重要な役割を果たす。
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TNF-αやlymphotoxin-αは、さまざまな細胞に増殖や分化を誘導するサイトカインであり、たとえば、胸腺細胞の増殖、B細胞の抗体産生の促進、マクロファージの活性化、IL-1やIL-6の産生促進、肝細胞の急性期タンパク質の誘導、破骨細胞の活性化など、さまざまな生理活性が知られている。一方、各種癌細胞や、線維芽細胞、上皮細胞、内皮細胞など一部の正常細胞に対してアポトーシスを誘導する代表的なデス因子としても知られている。

ということで、心筋梗塞の炎症の関与の具体的証拠であり、治療の方向性もあるかもしれない・・・・?


al・lele(アレル).対立遺伝子,対立因子.対立遺伝単位、対立形質(特定の染色体上の同一の座
を占める2つ以上の一連の異なった遺伝子のうちの1つ.常染色体は対になっているので.各常染色体の遺伝子は正常の体細胞中では二重になる.もし同じ対立遺伝子が両方の座を占めると、その個体あるいは細胞はこの対立遺伝子に閲してホモ接合となる.対立遺伝子が異なるときは,その個体あるいは細胞は、両方の対立遺伝子に関してヘテロ接合となる.
DNA markers. →  dominanc of traits) = allelomorph.
endominal a. 相互優性対立遺伝子(→ codominant)
silent a. サイレント対立遺伝子. = amorph.

by internalmedicine | 2004-05-08 22:37 | 動脈硬化/循環器  

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