アレルギー性鼻炎と飛行機上の耳痛

自衛隊からの報告だそうです・・・


Allergic rhinitis and ear pain in flight
Annals of Allergy, Asthma and Immunology, Volume 95, Number 4, October 2005, pp. 350-353(4)
耳痛は日本自衛隊における低気圧室トレーニングでかなりコモンな減少である。その頻度は次第に増加している。日本のアレルギー性鼻炎の増加と一致した増加である。仮説として、アレルギー性鼻炎に関連したeustatchian tubeの機能障害の頻度増加によるものを検証。
9年間の訓練記録で7047名の被訓練者の耳痛の頻度の季節性変化があるどうか、アンケートを用いてトレーニング中の被訓練者のアレルギー性鼻炎の頻度調査、特にアレルギー性鼻炎と耳痛の頻度
結果:トレーニングの包括的レビューで、7047名のうち429(6.1%)が耳痛症状を有した。耳痛は他の季節より春に多い。アンケートデータで878名中202名でアレルギー性鼻炎。耳痛症状のあるアレルギー性鼻炎を有する被訓練者はアレルギー性鼻炎無しの被訓練者より多い。
結論:活動性有るアレルギー性鼻炎は、低気圧訓練室の耳痛頻度との相関が密。同様の傾向が実際の飛行機上でもみられる。
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一時的な耳痛だけの問題なのだろうか?
長期的な影響や聴覚異常は伴わなかったのだろうか?
酸素分圧の問題で、高圧酸素や酸素療法は感染症に有効との話が多いが
逆に感染症悪化の報告はないのだろうか?という疑問がわいてくる。

by internalmedicine | 2005-11-05 16:39 | 医療一般  

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