臨床意志決定システムにより無駄な抗生剤処方減少
2005年 11月 09日
小泉が、格好だけのパフォーマンス表層うすっぺら内閣だとおもう・・・これは、お膝元の神奈川県の小児夜間医療は崩壊してることから自明。
<小泉のお膝元の具体的事例>
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横浜市に1億円賠償命令 救急医療施設で診察ミス http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20050929-00000211-kyodo-soci 市と小児科医に1億円と介護費用などとして月々30万-50万円を今後支払うよう命じた。
【小児医療】4歳児に障害、市と医師に「一生涯介護費を」 http://amaterus.jp/cgi-bin/news/patio.cgi?mode=view&no=2696
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【結果】
救急医療センターの深夜診療を廃止/横浜市 http://www.kanalog.jp/news/local/entry_12521.html
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裁判だから関係ないというだろうが、医療事故を個人のせいにして、政治や制度に責任がないとすれば、だれでもそのリスクから逃げ出す。政府・政治は全くの無策の上、逆に、医療事故を促進させている。
今度、事故調査委員会ができるそうだが、航空機事故と同様、政府・政治の責任も個人の責任以上に追及してもらいたい。
数年前の収支データを利用して、しかも、事業者間の比較をせず、サラリーマンと比較をして、お医者さんは儲けてますぅなんて、詐欺を小泉ら、政府はやってるんだから・・・医者は政治・政府を信用できるはずがない。
電子請求に話をもどせが、介護保険の電子請求がなぜ不評なのかを反省していない、馬鹿役人ども。形だけを大事にする小泉を代表とするうすっぺらい政府の考えそうなこと・・・
尻ぬぐいをするのは、いつも医療側・・・
わたしが為政者なら、Decision Makingの科学性の追求とともに以下のCDSSを普及させることを目指す。これは、医療過誤を防ぎ、医療の質の一定の確保に繋がるから・・・
だが、当方、いままで、見聞きした電子カルテの中で、このCDSS機能を前面にしたものはない。
clinical decision support systems (CDSS)
http://www.openclinical.org/dss.html
抗生剤の適正使用につきJAMAにて2つの論文が記載
1つめは、Samoreらのもので、RCTで、CDSSを加えることにより、community education programとして不適切な急性気道感染への抗生剤使用が減らせることが示された。
著者らは、CDSS vs 患者教育介入だけ(CI-Alone)を比較して、前者において、、急性気道感染関連の抗生剤使用の減少と、適切な抗生剤選択がcommunityデカ以前していることが示された。
2つめの論文は、Linderらのもので、米国国内データ分析で、3-17歳の子供の咽頭痛にて、抗生剤使用が53%であり、GAHS(A群β溶連菌)のテストが適正でなく、行ったときは処方少なく傾向にあることが示された。
1)Clinical Decision Support and Appropriateness of Antimicrobial Prescribing
A Randomized Trial
http://jama.ama-assn.org/cgi/content/full/294/18/2305
CDSS地域では、CDSS使用の71%のプライマリ・ケア医が参加
処方率は100人年にて
CDSS群では84.1→75.3、CI-Alone群では84.3→85.2であった。
他の地域では不変。
抗生剤が“絶対に適応でない”カテゴリーの抗生剤処方の相対的減少が、CDSS群では介入後32%、CI-Alone群では5%(P=.03)
マクロライドの使用がCDSS群で有意に減少したが、CI-Alone群では減少しなかった。
2)Antibiotic Treatment of Children With Sore Throat
JAMA. 2005;294:2315-2322.
http://jama.ama-assn.org/cgi/content/short/294/18/2315
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by internalmedicine | 2005-11-09 14:54 | 医療一般