運動処方に関する2つの論文
2005年 11月 15日
平均余命という面では、軽度の運動でも可。
代謝的な効果まで望むのなら、内容の強化まで必要といおうことか?
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Effects of Physical Activity on Life Expectancy With Cardiovascular Disease
Oscar H. Franco; Chris de Laet; Anna Peeters; Jacqueline Jonker; Johan Mackenbach; Wilma Nusselder
Arch Intern Med. 2005;165:2355-2360.
http://archinte.ama-assn.org/cgi/content/abstract/165/20/2355
背景:運動不足は中等度の心血管疾患の修飾リスク要因である。しかし、心血管疾患の有無の状態の生命予後への運動の影響についてはほとんど知られてない。50歳超の年齢における、様々な運動レベルの余命と心疾患の有無の状態の余命への影響について調査。
中等度~高度の身体運動にて、身体運動の少ない50歳以上のヒトに比べ、総余命では1.3-3.3年、心血管疾患無しの総平均余命は1.3ー3.7年増加。
女性では、1.5-3.5年総余命増加、心血管無しでの余命は1.3-3.3年増加
結論として、成人で、身体運動をしない、ひきこもりを避けるライフスタイルは、心血管疾患予防に役立つばかりか、男女とも総余命と心血管疾患のない余命を引き延ばすこととなる。
中等度の運動でもこの効果は出現し、心血管疾患なしの余命は高度身体運動をしているひとの2倍ほどである。
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Prescribing Exercise at Varied Levels of Intensity and Frequency: A Randomized Trial
Glen E. Duncan; Stephen D. Anton; Sumner J. Sydeman; Robert L. Newton Jr; Joyce A. Corsica; Patricia E. Durning; Timothy U. Ketterson; A. Daniel Martin; Marian C. Limacher; Michael G. Perri
Arch Intern Med. 2005;165:2362-2369.
http://archinte.ama-assn.org/cgi/content/abstract/165/20/2362
背景:規則正しい身体運動は健康上のbenefitをもたらすが、運動不足のヒトに対する心血管リスク要因を改善する運動処方は未だ不明である。
方法:4つの運動カウンセリングコンディションにランダム化、アドバイスをしたものを比較。持続時間30分、運動種類はウォーキングと共通。
運動処方を強度と4つに分けた
1)moderate intensity–low frequency
2)moderate intensity–high frequency (HiF)
3)hard intensity (HardI)–low frequency
4)HardI-HiF
このうち、どれが、心肺フィットネスやHDL-Cや総コレステロール/HDL-C比に好影響をあたえるか。
<6ヶ月後>
HardI-HiF, HardI–low-frequency,moderate-intensity–HiFは最大酸素摂取量を増加させた。しかし、HardI-HiFのみがHDL-C値(P<.03)と総コレステロール/HDL比(P<.04)を有意に改善した。
<24ヶ月後>
HardI-HiF、HardI-low-frequency、moderate-inteinsity-HiF群で最大酸素摂取量の増加は維持し、HardI-HiF群では医師にアドバイスに比較して高い。しかし、HDL値や総コレステロール/HDL-C比の有意でない影響となる。
結論:ウォーキングに関する運動カウンセリングはHardIあるいはHiFで有意に心肺フィットネスを改善し、長期効果がある。
脂質代謝改善には、より強度な運動が必要かも
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運動処方に関しては・・・まだまだ議論が必要なようである。
縦割り行政の・・・弊害?
それと資格商売&既得権ねらいの法人の存在と・・行政の怠慢が主因か?
Web検索してみた・・・資格と称するもの・・・
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健康運動指導士
健康運動実践指導者
ヘルスケア・トレーナー
ヘルスケア・リーダー
商業スポーツ施設指導者(初級)(中級)(上級)
スポーツプログラマー1種 2種
中高老年期運動指導士
介護予防運動指導員
介護予防主任運動指導員
日本体育協会公認スポーツ指導者
ADI(エアロビックダンス・インストラクター)
レクリエーション・インストラクター
NSCA-パーソナルトレーナー
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他に、体育教師や養護教諭などの教職や理学療法士、作業療法士、医師、看護師・保健師などの医療職もあるわけで、この分野でも資格の混在・混乱がはなはだしい
by internalmedicine | 2005-11-15 15:08 | 動脈硬化/循環器