タミフル服用者、日本で12人死亡=製造元に情報提供要請-米FDA

以下の記事を、たとえば、タミフルによる死亡・神経精神副作用が確立したというように・・・誤解されては困る...と思ってたらやっぱり中外株価下げらしい

(日本人はFDAというブランドに弱いので・・・・)

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タミフル服用者、日本で12人死亡=製造元に情報提供要請-米FDA
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20051118-00000014-jij-int
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日本のメディアは信用できないので、FDAで直接情報収集

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http://www.fda.gov/cder/drug/infopage/tamiflu/QA20051117.htm


ほぼ日本の子供だけに神経精神的副作用イベントや死亡が生じている理由は不明である。FDAはほぼ全世界の副作用イベント報告を受けており、他国の報告とほぼ同様な傾向を示すものである。タミフルの死亡・神経性心的イベントの報告は、ほぼ日本からだけであり、今後の適正な評価としては異常である。

FDAはHoffman-La Rocheからの追加情報を要求している。

アメリカ人と代謝経路が違う?
・・・他の薬剤ではそういうことが無く、USやヨーロッパの推奨と他の薬剤の投与方法推奨も変わらない。

インフルエンザ感染の臨床症状がちがうのか?
1990年代中頃に、インフルエンザ脳炎(脳の炎症)と脳症の文献記載が多く出された。急激な発熱と、昏睡に数日で至る症状で、、この症候群はしばしば死亡や神経学的後遺症を引き起こす。日本ではインフルエンザ関連脳症の国家的なサーベイランスが行われた。タミフル認可以前に行われていた事である。

日本の副作用イベントの数の多さは、タミフル使用が多いからか?
日本と同様に多くのタミフルが使用されれば、USでも見られるのかもしれない。
一部にはインフルエンザ脳症に対するに日本の関心の高さ故に、小児のインフルエンザの迅速診断を多く行う傾向にある。これがインフルエンザシーズンにタミフル使用が世界的なシェアのかなりを占める理由でもある。

最後に、日本の副作用報告の方法論・要求の問題がある。
厚労省は製品認可後6ヶ月後集中的に副作用報告を要求した。問題となった頃はちょうど、予防投薬が認可された期間であった。
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インフルエンザ脳症への注目→医師が迅速キットを多用→タミフル多用というのはFDAの分析らしいです。これが日本のインフルエンザ診療の特異性です。

・ワクチン接種を悪とする団体
・インフルエンザ脳症の報告と解熱鎮痛剤の関係を熱心に主張する団体
・タミフル脳症を主張する団体
これがすべて同じ団体ですから、彼らにより良きにしろ悪きにしろ日本のインフルエンザ治療は多大な影響を受けて、結果的に世界的に奇異なインフルエンザ治療の国となたわけです。



同サイトの厚労省の日本語訳・・・・>ここ

by internalmedicine | 2005-11-18 11:27 | インフルエンザ  

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