強度の運動時の飲水は危険(食道括約筋機能の低下)
2005年 11月 23日
いろんなスポーツアスリートの飲水シーンを見る昨今ですが、できるだけ時間をかけて飲水をするように指導する必要がありそうです。
Function of the Lower Esophageal Sphincter during and after High-Intensity Exercise.
Medicine & Science in Sports & Exercise. 37(10):1728-1733, October 2005.
娯楽の自転車乗り7名(うち男性5名)を4つの5分自転車運動を90%最大酸素摂取量の負荷で、1-3分運動を繰り返す。
運動前、運動中、運動後、食道圧(Pes)、LES圧(Ples)、胃内圧(Pg)
LESバリア圧(Pb)をPlesとPgの差と定義。2、3運動後、対象者はスポーツドリンクを600ml、200mlをそれぞれ飲ませる。
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運動前のPbは、13.1 ± 5.2 cm H2O
4回の強度運動中、6.5 ± 4.6 H2O減少
運動後 7.4 ± 3.5 cm H2O減少する(P < 0.05)
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強度の運動では、運動中、無症状対象者のLES Pbを減少させる。このLES機能異常はスポーツドリンク飲用において安全とはいえない程度である。
マラソン競技の低ナトリウム血症 : のどが渇く前に飲む ~> のどが渇いたら飲むへ
http://intmed.exblog.jp/1863505/
by internalmedicine | 2005-11-23 11:09 | 運動系