PTSD:Evidence-based research
2005年 11月 29日
表題は、Evidence-basedとあるが・・・他のpsychiatry diseaseと同様かけ声だおれ?
Post-Traumatic Stress Disorder: Evidence-Based Research for the Third Millennium
http://ecam.oxfordjournals.org/cgi/content/abstract/2/4/503
PTSDのterminologyはベトナム紛争後比較的すぐに観察されたもので、心理生物学的特徴をしめす場合が急増したことではじまったもので、新しいものではない。さかのぼれば、"Da Costa's Syndrome"というアメリカの内科医がPTSD様の病態を報告している。
ABR Myersは1870年、運動時疲労感、呼吸困難、努力呼吸、動悸、発汗、振戦、左胸部疼痛感覚、易疲労感、時折完全な失神などを生じるものとして記載。
外傷的イベントからのストレスはpsychoemotional(心理情的)・physiopathological(心理病態的)アウトカムを急激に変化させる。
PTSDは、精神疾患であり、外傷・生命を脅かすイベントの経験やwitnessingにより生じるものである。
PTSDは個人の生活を傷害し、生命危機となる可能性を有する心理学的な因子と深く関係する。
戦闘域の拡大、テロリズム、環境的毒性など、現在のイベントにより、PTSDの診断が今後も急増する見込みである。
Allostasisは、心理生物学的な調整過程であり、状態を変化させて、引き続くストレスへの対応に安定性をもたらす過程である。
心理-情緒的ストレスは、知覚されない、知覚能力の欠如による、ものと定義づけられ、内的世界や周りの環境の要求
個人の自覚能力と、内的世界もしくは周囲の環境の要求との、適合性の欠如もしくは認識されてない不足であると定義される (i.e. person/environment fit)。
PTSDは、現状と向き合うことのできない人に、意識・無意識下に、完璧な例である。
heterostasisは、内的な生理的な許容範囲内を超えた器官によるストレスの研究から発した言葉であり、SterlingとEyerは、ストレスからの回復の身体システムの調整の障害を意味している。
allostatic reglulationというのは環境変化に対する齟齬バランスや・変化に対するストレスへの回復や維持に関して重要。行動的な、生理的な機能の範囲を逸脱した時に、適応の障害である。
この反応にも2種類あるらしい
http://ecam.oxfordjournals.org/cgi/content/full/2/4/503/FIG1
Type 1 allostatic responseは、ベストコンディションの混乱を可能な限り生き抜き、正常の生命サイクルに正常化する目的にある場合
Type 2 allostatic responseは、過剰で、維持性、持続性に、慢性的にalostasisを示し、効果的なストレスからの逃避を不可能にする場合
Allostatic Load and Allostasis
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生物学的ファクターである、“ストレス”という言葉を頻繁に使うが、これは“ストレス”やライフスタイルや日々の経験、行動、日内昼夜の変化など多くの要因を含みすぎているのに単純に“ストレス”と言い過ぎている。一般大衆文化においても“ストレス”という言葉が広まっているため、心理・社会的、環境的、身体的な曝露に対して、曖昧性の要因が多くなった。
適応と非適応における、生物学的なmediatorの役割を、よりcomprehensiveな用語を探そうとしているのである。
環境や心理・社会的状況を扱うすべての事を“ストレス”と呼ぶより、新しい用語である、“allostasis”と“allostatic load”を用いる方法を提唱している。
Allostasisiは、“変化する環境において、安定(or homeostasis)を維持する”ことを言語上意味しており、SterlingとEyerが提唱したもので、心血管系が安静から活動する状況までに対応して補正する心血管系システムが以下に対応しているかで記載している。
この意味を他の身体的メディエーターにも適応し、コルチゾール、カテコラミンなどにも適応した。そして、“allostatic load"は、繰り返す"allostasis”により、反応の不十分な対応や、遮断できないことによる、疲労、恐怖として提唱されている概念である。
allostatic loadの具体例は、牡猿のその地位が不安定な状況である時に、血圧の持続的上昇を生じ、動脈硬化粥状プラーク形成を促進することが報告されている。血圧は社会的な直面とカテコラミンによりその急上昇を示す。血圧とカテコラミンが動脈硬化を促進する。
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ストレスという言葉の、曖昧性は、以前指摘していた。
by internalmedicine | 2005-11-29 15:00 | 医療一般