アメリカ心臓病学会 心肺蘇生ガイドライン改定
2005年 11月 29日
the 2005 American Heart Association(AHA) guidelines for cardiopulmonary resuscitation(CPR) and emergency cardiovascular care (ECC).
http://circ.ahajournals.org/rapidaccess.shtml
AHA&ACC 心肺蘇生ガイドラインの変更点(一部抜粋)
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1名の場合:30:2の心臓マッサージ:換気
乳幼児もしくは子供多焦の場合:2名の蘇生術施行者の者場合15:2
最近のデータは、VF患者にみな最初に除細動を行うかどうか
除細動前にCPRの時間がある方が予後は改善するというデータもある。
しかし、LOE 2 studyというのでは、CPR、除細動どちらを行うも同等というデータもある。
コンセンサスとしては、除細動禅のCPR推奨は不十分なデータであり、できるだけ早く、AEDを使用することを公衆除細動プログラムでは行うべき。
ECCガイドライン2000では、VF/脈無しVTの治療として、いわゆる“stacked” sequence、マッサージ無しの3回ショックを行うことを推奨していた。
以前の3ショック推奨は、低有効性の、単相性のものであり、2相性のものは初回のショック有効性が高く、90%以上である。
1ショック戦略は新しいチャレンジであり、2相性の場合150-200J使用し、rectilinearな2相性の場合は120J。単相性の場合は、初期・連続の量は360J
小児場合は2J/kg(単相性・2相性共)、2回目あるいは2相性の2回目以降は2-4J/kg
メタアナリシスにて、vasopressinとエピネフリンの有意差無し
すべての推奨から昇圧剤を除く提案がされたが、プラセボと昇圧剤比較のトライアル無く、研究室レベルの血行動態への効果と短期生存率のため、認可されなかった。
心停止での抗不整脈剤のルーチン投与のエビデンス無し。一つの不整脈薬である、amiodaroneは、短期的アウトカムの改善あるが、退院時の生存率の改善は、プラセボ・リドカインと比較してなかった。
今回は上記如く、薬剤効果の証拠不足のため、CPR後薬剤投与は協調されていない。
ECCガイドライン2000では脈・リズムのチェックがショック後推奨されていた。
心マッサージ中断を最小にするため、2005AHAガイドラインでは、脈・リズムチェックなしに、ショック後すぐにマッサージが推奨されている。リズムチェック後は速やかに、CRPの途中で、昇圧剤や抗不整脈剤は投与されなければならない。
もっとも重要な部分は、中断は最小にした、高品質な心マッサージであり、約5サイクル、2分間のCPRまでショック後のリズムチェックのため、マッサージを中断してはならない。
心マッサージと電気的除細動の間は最低15秒としなければならない
AEDは2相性とすべきであり、心マッサージの中断までの間に解析できるようにしなければならない。
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このメーカーのは単相性と2相性
・・・http://www.nihonkohden.co.jp/iryo/products/emergency/01/aed9100.html
こちらは2相性
・・・http://www.fukuda.co.jp/products/aed.html
低医療費のため、安い単相性にしたい気持ちもわかりますが・・・ここは2相性に・・・(つらい)
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ERCガイドライン・サマリー
by internalmedicine | 2005-11-29 18:04 | 動脈硬化/循環器