大腸がん検診における、高齢者検診のリスクとベネフィット
2005年 11月 30日
古くなったが、近藤氏がのべている検診有害論はすべてが正解ではないが、謙虚に考えるべき部分はある。
Comparing risks and benefits of colorectal cancer screening in elderly patients.
Gastroenterology. 2005 Oct;129(4):1163-70.
余生が限られている患者に、大腸がん検診は果たして有益性上プラスになるのか?
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この評価は、NNT( the number needed to screen)という方法で比較されている
3つの戦略:毎年の便潜血検査、5年ごとのflexible sigmoidoscopy、10年ごとの大腸ファイバー(CF)
潜在性のベネフィットは年齢、期待余命年数、検査方法によりばらつきがあった
1つの癌関連死を防ぐには、
70-74歳の男性では、
CF検診で42名
便潜血検査で178名の検査
健康状態が悪い75-79歳の女性では
CF検診で431名
平均的健康状態の80-84歳の男性では
CF検診で945名
【結論】
生命予後年数の異なる老人患者において、検診の潜在的なベネフィット・リスクは様々
個々の患者において、検診の有害性の可能性は、利益の尤度、特に生命予後年数の短い可能性のある対象者では、重きが置かれなければならない
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ちなみに、過敏性腸症群の患者は、大腸ファイバーしても満足できないらしい
・・・the journal Gastrointestinal Endoscopyの12月号に発表されるらしい
by internalmedicine | 2005-11-30 17:13 | 消化器