Sex-work harm reduction
2005年 12月 03日
日本人は包括的分析というのが不得意なようで、悪者を決めつけて冷徹な加害者とその異常性格などを分析するが、ちっとも、施策・政策・社会的機運などに正のフィードバックがかかることがない。それをくりかえしてきているのではないだろうか?
「現代日本の日本人による売春=援助交際=こどもの売春」というのが跋扈している。
関連する健康被害に関して、日本でも問題点を包括的に検討し、抜本対策を国ぐるみでおこなうべきだと思う。
LancetにReviewがかかれていたので・・・・一部訳してみた
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Sex-work harm reduction
The Lancet Early Online Publication, 1 December 2005
性労働者は大変危険な職業である。危険減少指針がSWの生命保護を助けることとなるだろう。
性労働者は重大な有害性の可能性がある:ドラッグ使用、疾病、暴力、差別、負債、犯罪化(criminalisation/criminalization)、搾取(小児売春、性的労働のための売買、搾取移民など
利用可能な安全な、見込みある危険性減少戦略:教育、権限委譲、予防、ケア、職業上の健康・安全性、性労働者の差別禁止、人権ベースのアプローチ
売春小児の健康被害(UNICEF推定)
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感染症
・STDs 2,000,000
・HIV感染 300,000
・HPV感染 4,500,000
・HBV感染 500,000
妊娠
・母体の死 4752
・自然流産 900,000
・堕胎 1,224,000
・堕胎関連合併症 367,200
・堕胎関連死 710
精神疾患
・PTSD 6,700,000
・自殺企図 1,640,000
サブスタンス中毒
すべて 9,000,000
暴力
・身体的暴力 2,500,000
・レイプ 2,500,000
・殺人 6,900
栄養不良 推定不能
買収児童から生まれた子供の問題
・胎児死亡 190,080
・STDsの合併症 237,000
・HIV感染 249,480
・HIV感染死 54,886
・HBV感染 8,316
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by internalmedicine | 2005-12-03 09:17 | その他