COPD治療のスピリーバ(Tiotropium)の効果 from Cochrane library
2005年 12月 06日
COPD治療のスピリーバ(Tiotropium)の効果
http://www.aafp.org/afp/20051201/cochrane.html#c3
臨床的質問:スピリーバは、COPD治療に有効か?
中等度・重症COPD患者において、スピリーバは、プラセボやアトロベントに比較して、急性悪化を減少させ、入院を減らし、症状スコアの改善をmたらし、HRQOLの改善を示す。しかし、COPD治療の役割上LABAとの比較に関して多くの研究が未だ必要。
<臨床的ポイント>
安定COPD患者の第一選択役はalbuterolである。
albuterolにて適切にコントロールできないカナjでは第2のオプションは、スピリーバ、セレベント、その他のLABA、アトロベント、albuterol/ipratropium(Combivent)やlevalbuterol(Xopenex)である。
COPDガイドライン(ICSI)によると、スピリーバは、albuterolにてコントロール不良の症状を有する患者に有意なadvantageを示したとされる。
スピリーバはアトロベントに比べ高価。テオフィリン、ステロイド、βアゴニストと併用される場合があるが、研究されていない。スピリーバは腎排泄であり、口腔内乾燥が主な副作用である。
他の治療薬に比べ有効性に関して、Barrらがレビューしているが、9つのRCTにて6584名の患者で、対照にくらべ急性増悪NNTは14で、入院に関しては30。
スピリーバはプラセボやアトロベントに比べて有効だが、LABAとの対比は、症状、QOLに関してより高価があるとはいえない。急性悪化や入院に関してもLABAに比較して統計学的に有意とはいえない。
スピリーバは、スケジュール化された気管支拡張剤としては第一選択薬であろうが、LABA+スピリーバなどのトライアルも必要であろう。
Barr RG, et al. Inhaled tiotropium for stable chronic obstructive pulmonary disease. Cochrane Database Syst Rev 2005;(2):CD002876.
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長期投与にて、tachyphylaxisがあるかどうか・・・今のところは否定的?
資料
LABAの方COPD使用に関して・・・・tachyphylaxisもだけど、他にも問題がある。
by internalmedicine | 2005-12-06 15:51 | 呼吸器系