痛風と食事の考え方の変遷
2005年 12月 08日
痛風発作予防にプリン体を含む食事をさけるというのは間違い、シーフード食品が悪化、乳製品が抑制
http://intmed.exblog.jp/65182/
アルコールの痛風への影響:ビール>スピリッツ>>ワイン(影響少ない)
http://intmed.exblog.jp/167201/
ダイエットと蛋白摂取の関係
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Gout: diet and uric acid revisited
The Lancet 2001; 358:525
食事のアドバイス、過渡のアルコール摂取を制限することは、体重減少と同程度で、プリン体のproxyとしての蛋白摂取の減少を推奨している。
厳格なプリン体制限食は、15-20%ほど尿酸を減少させるだろう。
しかし高尿酸への直接の効果は少ないだろうが、炭水化物制限による体重減少、過渡のアルコール摂取やプリン体摂取減少という方向性は痛風治療管理に重要でないわけではない。
実際、痛風治療で食事指導を無視しないという方法は、Desseinらによれば、尿酸周辺の関心を引き、特にインスリン抵抗症候群や心血管疾患へのリスクに関する関心を呼び起こすことに繋がると報告。Desseinらは、13人の痛風患者群にカロリー中等度制限、蛋白はその量に比して増加させた食事、不飽和脂肪酸に飽和脂肪酸に変更(ナッツオイル・魚などに変更)。観察期4ヶ月に2回以上の発作の有った患者が、薬物使用せずにその後発作は無かった。16週後に、尿酸は18%低下、発作67%減少
.(Ann Rheum Dis 2000; 59:539-43.)
この外挿的反応の説明は、インスリン抵抗性での高蛋白食・腎尿細管レベルでの反応である。低エネルギー・高たんぱく食によるインスリン抵抗性低下が、痛風・心血管リスクに対してベネフィットをもたらしたと説明。
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漫然とした食事指導を行っている医師・栄養士は知識をアップデートできているのであろうか?
NHK ためしてガッテンは、以前まともな説明をしていた(監修がまともだったのだろう・・・民放とは違う!)。食事由来のプリン体がすべてではなく、一部であるという説明。・・・痛風=プリン体というステレオタイプの発想はそろそろ止めた方がよい。
by internalmedicine | 2005-12-08 10:50 | 内科全般
