バライティー番組内のワクチン注射
2005年 12月 11日
ところが・・・・医者がでたらめ・・・・
筋肉注射をしていた!
ビデオ収録してあるので、証拠はあるのだが、下記ごとく、抗議文を送ったこともあり、著作権上揚げ足をとられないため、残念ながら、当面画像を表示しない(できない)・・・
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・刺入角度が直角に近く、上腕の筋肉をつまんでおり、手技上筋肉内注射以外考えられない。
・筋肉内注射では特に血管内への誤穿刺を防ぐため、逆流を確かめるのだが、その手技がされてない。
・一人には臀部への注射がなされており、臀部の上外側4分の1の領域は薬物の筋注部位として好まれるはずが、内側に注射されていた。
・混合注入がより有効的とのたまい、ワクチン用の小さい注射シリンジでない10mlシリンジで注射をしていた。ワクチンとの混合注射がなされていた可能性もある or そういう誤解を生じかねない。
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本来は、皮下注射が正しい

(医薬品情報提供ページから)
これだと、用法用量を正しく守ってないため、副作用被害が出てきたときに、被害者は救済されない可能性があり、神経障害でも生じた場合、医師にその賠償責任が大きく生じることとなるだろう。
この番組、ワクチンとビタミンを併用すると効果抜群などと、表示していた。
ウェブサイトから抗議文を送った。
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バライティー番組で、抗議するのも大人げないとお思いでしょうが、視聴率が高い番組故、
また、インフルエンザが国民の問題ともなっており、大きな影響を与えると思われ、放送内につき抗議申し上げます。
インフルエンザの予防接種は皮下注射が基本です。それ以外の用法は添付文書上認められておりません。
また、ビタミンと併用すると効果抜群などとテロップを出しておりますが、私の知る範囲にそのような知見はないと存じます。
良識ある放送をお願いし、訂正をお願い申し上げます。
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なにやら、この先生、清原選手に注射しているとか自慢げであったが・・・
以前、インフルエンザワクチンを筋注から皮下注にかえたら注射量節約・・・・日本は昔から皮下注なのだが でふれたが、日本以外は筋肉注射がdefaultであるから、米国かぶれであると反論がきそうだが、日本国内での予防接種であり、きめられた用法用量以外の投与方法は危険であると思う。
テレビ露出が好きな医者が多いようだが、手技や知識の披露に関しては十分注意してほしいものである。学会の下準備くらいの用意は必要だと思うのだが・・・
なお、臀部への臀部の上外側4分の1の領域は薬物の筋注部位として行われるが、最近は、筋肉内へ到達しがたいという報告がなされており、特に肥満患者においては、結果皮下注になりやすいという報告もある。
by internalmedicine | 2005-12-11 10:49 | インフルエンザ