アルツハイマー病は治療より予防が簡単?

アルツハイマ-病の脳に特徴的なアミロイド形成蛋白質Abetaに結合し,その沈着を阻害するという戦略が治療方法として考えられている。一部の人が言うほど簡単ではないと思われ、生みの苦しみを開発者たちは味わってるのだろう・・・良い結果が出ればいいのだが・・・

2004年1月22日、2つの蛋白がアルツハイマーの脳のplaqueを予防できるという研究から、Washington大学の研究者たちがネズミでアルツハイマーの特徴である脳のplaque形成を予防できたと報告している。
現在の仮説では、アミロイドβペプチド1-42(Abeta42) が脳の変化のトリガーとなり、ADの認知障害に導くというものである。アミロイド値の減少は故に治療の大きな目標となっている。Todd GoldeらはMayo Clinic Jacksonvilleレポートで、アミロイド沈着予防は治療より簡単とのべている。この成果はJournal of Clinical Investigation(http://www.jci.org/current.shtml) 2006年1月号として発表される
著者らは、トランスジェニックマウスを遺伝子的にアミロイド沈着へ進むよう捜査して、Abeta40のAbetaとして知られている、Abeta42をターゲットにした免疫戦略でアミロイド沈着を若い世代のマウスにおいて予防できたらしい。
一方、抗Abeta42、抗Abeta40モノクローナル抗体はAbeta沈着がすでにあるマウスでその沈着に影響を与えることができなかった。
この結果は治療より予防がAbeta沈着に関していえば簡単だということを示している。
Science Dailyから
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アルツハイマー型老年性認知症の治療としては・・・

・抗アミロイド治療
・神経防御的アプローチ
・抗酸化
・Memantine:N-methyl-D-aspartate antagonist
・抗炎症薬
・ホルモン置換療法
・コリンエステラーゼ阻害剤
など・・・・



抗アミロイド治療としては現在利用できないが、ヒトへのワクチンプログラムが、Abetaへの目値記にてADの組織学的所見をトランスジェニックマウスで減少させたということで実行された。この臨床治験は脳炎が患者の6%に生じたと言うことで中断された。30名のサブグループのPost Hoc Analysisで、進行抑制が示された。(参考

:受動的ワクチンがより安全な戦略として行われようとしている。(参考
Abetaに作用する酵素、42アミノ酸のtoxic fragmentがβ、γ secretaseである。この酵素の阻害剤が積極的に研究中。
コレステロール代謝はAbetaの産生に関与し、スタチンがAbeta蓄積減少をしめすという予備的証拠がある。
Clioquinolのような金属結合物は、Abetaとの関係で酸化ストレスを減少させ、Abetaペプチドの凝集を予防する可能性がある。
高血糖は、インスリン値、insulin-degrading enzymeを増加させ、Abeta代謝に影響を与える。(参考
insulin-degrading enzymeのアナログを治療的に用いるという研究もある。Abetaの凝集抑制へのアプローチなども候補にあがっている。



・・・早く、有望な治療法がでてこないと・・・私は間に合わない

by internalmedicine | 2005-12-12 11:08 | 医療一般  

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