死にたくなったら歩け!
2005年 12月 30日
運動療法は、瞬時の効果があるよう・・・・
Effects of Acute Exercise on Mood and Well-Being in Patients with Major Depressive Disorder.
Medicine & Science in Sports & Exercise. 37(12):2032-2037, December 2005.
30分ほどの好気的運動と安静は大うつ病を改善する。わずか数週間でその効果が現れる。治療的効果を現す運動の回数は不明だが。
MOD治療を受けている40名で、年齢に応じた最大予測心拍の60-70%の運動を30分行い、30分のその後の安静を行う。
15名の男性、25名の女性にて、PMS(Profile of Mood States)やSEES(Subjective Exercise Experiences Scale)を測定したもの:前、5分、30分、60分
重篤な精神疾患には大きな影響を与えないかもしれないが、1回の運動でMOD治療に有効で、positive mood効果がある。薬物療法が少なくとも2-4週間効果発現するまで必要であり、有意な改善となるまで6-8週間かかることを考えれば、治療的な意義が大きい。
─────────────────────────────────
大うつ病は自殺の20-35%と言われており、その他の気分障害(MOD e.g.bipolar(双極性障害) I & II, dysthymia(気分変調), adjustment disorder with depressed mood (うつをともなう、適応障害))も考慮される必要がある。
むしろ、大うつ病単独より、双極性障害、気分障害、うつをともなう適応障害の方が遙かに自殺リスクが高い。 "depressive disorder"や"depression"と広義に推定すれば全年齢層における自殺者のうちのその頻度は "36%~70%"らしい
参考:http://www.mentalhealth.samhsa.gov/suicideprevention/rates.asp
高齢者ではやはり、自殺に関連する状態として、うつが最も多い、75%ほどと推定されてるとのこと。参考:http://www.nimh.nih.gov/publicat/elderlydepsuicide.cfm
プライマリ・ケア医の自殺予防に関する役割
http://intmed.exblog.jp/2829897/
ひょっとしたら、女・子供は、これに甘いものを食べることも効果があるかも?
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
by internalmedicine | 2005-12-30 09:43 | 医療一般