運動は痴呆予防となるが・・・その効率は?



2006年1月17日のAnnals of Internal Medicine記載予定論文
1740名のGHCメンバー(Group Health Cooperative)で、65歳以上、平均6.2年フォローアップで、cognitiveに正常で、最低15分の身体運動の週毎の回数を調査。
各2年毎に、cognitive functionと新規発症痴呆を同定。
痴呆発症に有意差有り、対照1000人年19.7と比較して、13.0と低下し、32%のリスク減少をみた。



相対的リスク減少でなく、絶対的リスク減少で示すと、NNT(1年)で149.25
薬だったら、むちゃくちゃ言われるレベルですなぁ・・・

・痴呆が進行すると、外部へ関心が向かなくなり、次第に運動をしなくなる・・・結果論?
介入ドロップアウト例の検討が重要。・・・パワーリハビリテーションと同様のミスリーディングの可能性



運動はしないよりした方が良いだろうが、費用をかけて介入するほどの効果があるかどうかが疑問。小集団や個別的な運動サポートは効率が悪い可能性がある。

より高額な費用をかける介護保険下のパワーリハビリテーションにおいてはなおさら効率が悪いだろうと予測できる。(関連

by internalmedicine | 2006-01-17 09:26 | 医療一般  

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