たばこの喫煙習慣と肺癌発生頻度の民族・人種差
2006年 01月 26日
喫煙習慣と肺癌の民族・人種差
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Ethnic and Racial Differences in the Smoking-Related Risk of Lung Cancer
NEJM Volume 354:333-342 January 26, 2006 Number 4
民族・人種グループにおける肺癌のリスクは日々の喫煙量により左右される。
30本/日までのうち、アフリカ系アメリカ人、ハワイ原住民は他の群と比べ有意に大きなリスクであった。.
アフリカ系アメリカ人に比較して、日系アメリカ人・ラテン系は10本/日までと11-20/日の場合、相対リスクは0.21-0.33、白人は0.45-0.57
しかし、30本/日を超える場合は、人種差がなくなる。
男女差と組織型との関係は差異が存在する。
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US内では黒人・ハワイ原住民・ポリネシア系では肺癌発生頻度が高く、日系アメリカ人、ヒスパニック系は低いらしい。黒人・ハワイ原住民などはいずれも喫煙率の高い民族である
ニコチン代謝の民族・人種的相違が存在し、それが喫煙習慣(吸入の深さと頻度)と関連、結果的に発ガン性の違いとなる可能性が7ある
・黒人はヒスパニック系や白人と比べニコチンレベルが高い
・黒人は白人に比べ、1本あたりのニコチン吸入量が多い
同じ本数でも、たばこ中の有害物質を多く吸い込むらしい・・・
<駄文>
悪しき習慣をもつ人々とつきあわないといけないとき、たとえばタバコをやめてくれとどうしてもいえない状況におかれたとき、非喫煙者は苦痛であり、その後衣服に付いたにおいをどう処理するか・・まで考えれば鬱になるのだが、たばこの吸い込み量を観察してはいかがだろうか?
テレビで喫煙シーンを垂れ流す馬鹿タレントどもの悪習慣も観察してみよう
by internalmedicine | 2006-01-26 08:49 | 医療一般