MOSAIC研究の結果も略号もMosaic
2006年 01月 31日
・小児気管支喘息の新ガイドラインが発表されました
・Montelukastは吸入ステロイドと同等に小児の喘息発作を押さえます!
・Montelukastは効果・コンプライアンスの面から小児喘息の治療に適した薬剤です!
というのをみた。・・・・なにやらミスリーディングの臭いが・・・(抗アレルギー剤という縛りが混乱を生じさせるし、もともと根拠なき日本のガイドラインだから仕方がないが・・・)
その参考としているトライアルは・・・MOSAIC studyとのこと
Montelukast(5mg)とICS(FP 100μg)の非劣性トライアル
レスキュー薬剤未使用日数:asthma rescue-free days (RFDs)
montelukast 84.0%
fluticason 86.7%
最小自乗法--2.8% (95% CI --4.7% to --0.9%) :非劣性限界値 --7%
全身性のコルチコステロイド必要患者と喘息発作を有する患者の数はmontelukast群の方が多かった。
toleranceは両者とも良好
PEDIATRICS Vol. 116 No. 2 August 2005, pp. 360-369
http://pediatrics.aappublications.org/cgi/content/abstract/116/2/360
基本的には・・・あんまり変わってないと思うのだが・・・
http://www.kyorin-pharm.co.jp/prodinfo/ConferenceInsight/ERS/2004/J_783702CDDBE7B6EECC256F0F007EEA31.html
ところが、
MOSAICというのは別の略号でも使われている
http://www.chestjournal.org/cgi/content/abstract/125/3/953?ijkey=230306361c3a636ba03ac71a203874cff95b7ea7&keytype2=tf_ipsecsha
この投稿文をみるとおもしろい・・・
Must not fOrget to Spell out each Acronym In order to avoid Confusion
それにしても冒頭のMosaic studyの結果も非劣性試験だけに、結果がわかりにくい・・・アブストラクトだけでも、プライマリアウトカム以外の別の項目では吸入ステロイドの優位性がかかれているわけだし・・・
by internalmedicine | 2006-01-31 17:27 | 呼吸器系