COPD急性悪化の主役級出演者たち

いわゆる“かぜ”の主原因であるrhinovirusと、インフルエンザ桿菌が慢性閉塞性肺疾患(COPD)急性増悪の関与が大きいことが再認識された
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Effect of Interactions Between Lower Airway Bacterial and Rhinoviral Infection in Exacerbations of COPD
http://www.chestjournal.org/cgi/content/abstract/129/2/317
Rhinovirusは急性悪化の19.6%である(Chest. 2006;129:317-324.)
急性悪化のbacterial load増加は、IL-8( r=0.38 p=0.022)とFEV1(r=0.25 p=0.048)が相関
rhinovirusとH.influenzaによる急性悪化はbacterial load(108.56 cfu/mL vs 108.05 cfu/mL p=0.018)と血中IL-6(13.75 pg/mL vs 6.29 pg/mL p=0.028)と両病原性微生物がないときより高い
急性悪化時のbacterial loadは痰中IL-8(r=0.37 p=0.022)とFEV1低下(r=0.25 p=0.048)と相関
rhinovirusとH influenzaによる急性悪化は細菌負荷(108.56 cfu/mL vs 108.05cfu/mL, p = 0.018) 、IL-6量(13.75 pg/mL vs 6.29 pg/mL p=0.028)が両病原性微生物がないときより高い
かぜ症状と細菌性病原菌による急性悪化は、両者がないときよりFEV1低下と有症状数の増加が高い。




急性悪化の定義
http://erj.ersjournals.com/cgi/content/full/21/41_suppl/46S

これに関してはnontypeable Haemophilus influenza (NTHi)が関連しているので誤解無きように、そして、ある程度効果があるようである。
http://www.cochrane.org/reviews/en/ab001958.html





Hibに関しては成人はほとんど免疫をもっていると思われる
ちなみに、Hibワクチン施行地図






医療系MLで肺炎球菌ワクチンの2種類の存在を理解してない発言が放置されていたようだが・・・みなあきれていたのか?・・・Hibでも同様の誤解する医者が出現しないことを願う
http://intmed.exblog.jp/2917409/

by internalmedicine | 2006-02-17 11:51 | 呼吸器系  

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