粒子状物質の短期的健康被害の影響

10歳から18歳までの肺発達の大気汚染の影響ありで広範な健康被害、たとえば、重篤な呼吸器系・心血管疾患と関連があり、若年死亡率、呼吸器・心血管系疾患の悪化(病院入院、ER受診、学校欠席、勤務欠席日数、運動制限日数増加など)、喘息悪化、急性呼吸気象上、慢性気管支炎、肺機能減少、心筋梗塞リスクの増加などを述べている


PMは短期的にでもかなり大きな影響があることが証明された。

JAMA. 2006;295:1095.


Fine Particulate Air Pollution and Hospital Admission for Cardiovascular and Respiratory Diseases
JAMA. 2006;295:1127-1134.
fine particles
微粒子(aerodynamic diameter2.5μm以下の粒子:PM2.5)の短期的影響のエビデンスはかつて少なかった。
国家的なPM2.5モニタリングネットワークの結果、国家的・地域的スケールで健康リスクがシステミックに調査された。
短期的には、PM2.5と、外傷以外の健康アウトカムがすべて相関があった
特に関連が大きいのは、心不全 10-μg/m3あたり1.28(95%CI 0.78-1.78%)リスク増加
心血管リスクはUS東部の地域で多かった。


日本の公害健康被害補償法が1987年第1種指定地域の解除が行われ、大気汚染に係る新規患者の認定は行われないこととなったわけだが、PMなどは考慮されていない。発生源による応分負担の検討が望まれる。



環境アスベスト問題より対象フィールドが大きいと思うのだが・・・微視的な観点の行政、政治
東京都知事が時々のべている・・・この点だけは認めたい

by internalmedicine | 2006-03-08 14:47 | 動脈硬化/循環器  

<< 低脂肪食が体重増加と関連してい... ネブライザーに起因する瞳孔不同 >>