医療損害賠償保険の破綻近し

医者憎しが社是なのかと私にはおもえる朝日新聞の本日朝刊1面で以下の記事が掲載されてました。(ごく一部引用)
内容は医師損害賠償保険が賠償の増加とともに保険料上げざる得ない状況ということで最後の文章がこれです。

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米国では70年代以降、賠償額と保険料の高騰が原因で医師の廃業などが相次ぎ、社会問題化。各州による医療過誤の賠償金の上限設定や、医師が無過失の場合に救済金を支払う制度の導入などにつながった。日医の藤村伸常任理事は「日本も米国の状況に近づきつつある」と指摘する。 (05/26 03:04:朝日新聞)
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ブッシュの一般教書演説に関して以前、ふれたことがあります。
無謬性を一方的に要求することの愚かさ

誤りを訂正・修正しなければどの分野でも発展はないのですから、医療訴訟というのも医療システム・医療現場へのフィードバックとなるわけで、決して悪いものではありません。ただ、行き過ぎた請求、蓋然性ゆえに生じる負の事象にまで賠償訴訟がなされることは正当なだれも幸福にしないのです。(ブッシュ演説を参考)

このブッシュ演説、マスコミがほとんど取り上げなかったので(わたしはあえてそうしていると思っている)、ウェブでもほとんど取り上げられてません。
参考

by internalmedicine | 2004-05-26 11:35 | 医療一般  

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