ニコチン依存症管理料
2006年 03月 15日
タバコ関連のCOPDや動脈硬化疾患を多く診療しているところなどが興味を持つのだろうと思ってたら、意外に小児科からの問い合わせが多いという・・・
ニコチン依存症管理料(1回につき・5回まで)【要届出】
★新設初回230点
★新設2~4回目184点
★新設5回目180点
*別に厚生労働大臣が定める施設基準に適合するものとして地方社会保険事務局長に届け出た医療機関において、スクリーニングテスト(TDS)等によりニコチン依存症であると診断された患者に対し、診療の必要を認め、治療内容等に係る説明を行い、文書により患者の同意を得た上で、禁煙に関する総合的な指導及び治療管理を行うとともに、その内容を文書により提供した場合に算定
(施設基準)
・禁煙治療を行っている旨を医療機関内に掲示していること
・禁煙治療の経験を有する医師が1名以上勤務していること
・禁煙治療に係る専任の看護職員を1名以上配置していること
・呼気一酸化炭素濃度測定器を備えていること
・医療機関の構内が禁煙であること
CO/ニコチン測定機器などが必要とのことで、この問い合わせも多いとのこと
当方は、以前から、スモーカライザーを購入済みであったが・・・
一番困るのが、マウスピースが紙製で、100個入り\2,500もすること!
診療所でフィットする洗浄可能なものを探した!
採血用の外套がぴったりであった・・・

それと・・・添付文書が日本語が少ないので勝手にスモーカライザーの評価表資料作成した。
・・・患者説明用資料が少なすぎるのがこの輸入品の欠点である。
・・・使用法は非常に簡単であるが・・・
いままでの、禁煙指導の経験からすれば、新規対象者に禁煙指導するのにたばこの有害性・方法・注意点など説明するのに最低20分以上かかりコンプライアンスまで考慮された方法をとればそれなりの経費がかかる。決して対費用効果の良いものではないだろう。
一番の注目点は、わたしは専任看護師だと思う・・・・厚労省のいつものやり方で、学会などの公の議論を経ずして、密室のいわゆる専門家の意見によりできあがったのだろうが・・結果としては、この禁煙担当看護師の育成をいかに行うかが、今後の医療機関の課題であろう。
(論文結果を重視するより、がちがちの反喫煙思想にかたまった化け物講師たちが跋扈する禁煙界がへんな講義・講釈をたれなければよいが・・・)
なんにしろ、禁煙成功に現れる優れた禁煙看護師の育成をしなければ・・・そういえば成功率をお上に報告しなければならないんだったっけ?・・・ランキングがつくなぁ・・・
by internalmedicine | 2006-03-15 12:05 | 医療一般