老人せん妄のマネージメント


せん妄など精神状態による行動異常に対し、かかる薬剤を使うことは身体的にデメリットの部分があるのかもしれない。

短期的、単剤投与という条件で、かつ、副作用の厳格なフォローアップということを引き替えに認可の方向に動いてほしいと臨床実地家としては希望したい
非定型向精神薬のアルツハイマー病への治療:メタアナリシス


しかし、“薬物治療マネージメントは、せん妄症状が患者の安全や他の人の安全を脅かす場合、行われなければならない”と、NEJMでも書かれてるごとく、薬物治療をその場の状況で用いることは患者自体への利益につながる。

ところが、机上でしか物を考えない、院長室や総看護師長室や大学の研究室からでないで、身体拘束=悪であると述べている連中は無責任に現場からのデータ収集や意見徴収することなく、表層的な考えで、薬物的な使用まで制限しようとしている。

NEJMで、“せん妄”に関して書かれていた・・・

Delirium in Older Persons
http://content.nejm.org/cgi/content/full/354/11/1157
NEJM Volume 354:1157-1165 March 16, 2006 Number 11
せん妄予防が最も有効な方法

リスク要因減少させる多要因アプローチを含む物である

Yale Delirium Prevention Trialは6つのリスク要因ターゲットの介入プロトコール:
1)orientation and therapeutic activities for cognitive impairment
2)early mobilization to avert immobilization
3)nonpharmacologic approaches to minimize the use of psychoactive drugs
4)interventions to prevent sleep deprivation, communication methods
5)adaptive equipment (particularly eyeglasses and hearing aids) for vision and hearing impairment,
6)early intervention for volume depletion.


股関節骨折を有する患者のランダム化臨床トライアルで、有効性が示された
oxygen delivery to the brain, fluid and electrolyte balance, pain management, reduction in the use of psychoactive drugs, bowel and bladder function, nutrition, early mobilization, prevention of postoperative complications, appropriate environmental stimuli, and treatment of symptoms of delirium

一度せん妄が生じると管理の鍵は、すべての原因を検討し、支持療法を行い、合併症予防、症状を治療することとなる
気道を保護すること、補液維持、褥瘡予防のための体位交換・体動確保、身体抑制を避ける、患者の日々のニーズをサポートすること

非薬物的アプローチはどの患者にも適応

このアプローチは、平穏さを作り出すこと、環境的な整備(カレンダー、時計、なじみのものを家から持ってきてもらうこと)、スタッフとの定期的なre-orientaingなコミュニケーション、部屋やスタッフの交代を少なく、薬剤投与やバイタルサイン取りのスケジュールを合わせること、騒音を少なく・明かりを少なくして、夜間の睡眠中断を行わない、正常な睡眠ー覚醒サイクルをブラインドを開け締めで調整する、昼間はできるだけ覚醒させ、動かす
せん妄は改善まで数週間・数ヶ月かかるので、患者はsuperviseされる場所でケアされなければならない。
薬物治療マネージメントは、せん妄症状が患者の安全や他の人の安全を脅かす場合、行われなければならない。

向精神薬:holoperidol
非定型精神薬:Risperidone、Olanzapine、Quentiapine
ベンゾジアゼピン:Lorazepam


馬鹿役人どもは、せん妄の実態を知らず、それに関わる人的コストがいかに膨大かも調べず、えらそうな通達しつづける。・・・腹立たしいことこの上なし

by internalmedicine | 2006-03-16 12:12 | 医療一般  

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