降圧剤は住民ベース研究では効果なし?


住民レベルで、降圧剤が効果あるのなら上のごとく変化するが、どうも現実は下のようであったらしい・・・



減塩、肥満、身体運動などの予防医学的なものが効果を果たして、薬物治療はちっともやくだたなかったのだろうか?・・・あやまった解釈が多数出現しそうなので・・・


Pattern of declining blood pressure across replicate population surveys of the WHO MONICA project, mid-1980s to mid-1990s, and the role of medication
BMJ 2006;332:629-635 (18 March),
http://bmj.bmjjournals.com/cgi/content/full/bmj;332/7542/629

MONICA住民の血圧低下は降圧剤使用に夜ものではない。多くの工業先進国での血圧降下h降圧剤使用によるものではない。Tunstall-Pedoeらは、MONICA住民プロジェクトからの結果で、多くの住民の血圧降下のパターンを調査。
血圧の変化は高値群の減少だけによるものでなく、各低、中等、高値血圧群でも同様に低下している。


【主なアウトカム測定】
平均収縮期・拡張期血圧
低、中等、高値測定値20、50、80センタイル値とその変化量

【結果】
38の人口分析プーリングでは、
収縮期血圧において、男性 -2.2 mmHg、女性 -3.3 mmHg、
拡張期血圧において、男性 -1.4 mmHg、女性 -2.2 mmHg
(包括的平均 -2.6 mmHg、中央値 -1.55mmHg)

血圧値高値における、降圧剤治療は0.5%-11.4%増加する

しかし、軽度・中等度血圧値群での平均血圧は高値群と同様の低下で、高血圧治療の影響は無いことが検知される。

【まとめ】
多くの先進国でj住民レベルでの血圧低下がみられるが、そのメカニズムは不明。
高血圧治療の一般住民への栄養は評価しがたいものがあり、時とともに寄与因子が異なる傾向にある。

今回の研究で、血圧低下パターンが異なる一群がみられる(http://bmj.bmjjournals.com/cgi/content/full/332/7542/629/TBL2
1980年代中頃と1990年中頃の血圧減少に関して薬物的降圧治療の関与は検出できない。
他の要因があり、それが広範に強力に効果を示す可能性がある。
血圧に関して公衆衛生的なコントロールが重要であることが判明したが、個別的降圧治療を否定するものではない。



実地医家としてむなしさを感じるが、降圧薬のコンプライアンスの悪さから考えればその通りなのかもしれない。また、時代とともに先進国では、労働時間がかなり少なくなっていることを考えれば、職務上のストレスも減ってきているであろう。また、塩分、運動・肥満に対する啓発が十分なされているのであれば、その効果があったのかもしれない。

by internalmedicine | 2006-03-22 16:05 | 動脈硬化/循環器  

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