癌治療中、ニコチンが治療阻害に働く
2006年 04月 04日
http://www.asahi.com/science/news/TKY200604030073.html
・・・と今日の朝日新聞朝刊に書いてあった
現時点で、PNAS未掲載なので・・・研究者の所属研究所のPress Reportを参照
ニコチンが肺癌化学療法を阻害するかもしれない
H. Lee Moffitt Cancer Center and Research Institute
http://moffitt.mediaroom.com/index.php?s=press_releases&item=1471
Srikumar Chellappanらが、ニコチンの影響が3つの抗ガン剤 gemcitabine、cisplatin、taxolにどのように影響を与えるかをしらべた結果、ニコチンは、2つの遺伝子、XIAPとsurvivinのupregulationによる細胞防御的的に働き、アポトーシスから細胞を防御し、プログラム死を防ぐこととなることを発見した。
遺伝子発現を抑制したとき、その防御作用は消失した。
ニコチンから遠ざけ、禁煙を促進することが癌治療に重要ということ。
Mechanisms of caspase inhibition by XIAP
【解説】・・・わたしゃさっぱりわからん(こちらも参考にしたが・・)
ところで・・・
ニコチン依存症管理料・
禁煙治療のための標準手順書でも言及しているが、
疑義内容が多く、へたに申請算定したら、社会保険事務所から目を付けられると・・・臆病になっている医療機関があるという話も聞く。
たとえば、院内でのニコチン置換療法薬剤料に関する自由診療扱い疑惑や起訴疾患がある場合の対処など・・・役人たちが勝手に決めていくので、常識が通じなくいちいちQ&Aを確認しなければならない始末・・・日刊薬*には保険適応と書いてあったとか・・・
混乱を生じさせているのは・・・・馬鹿役人
by internalmedicine | 2006-04-04 15:22 | 呼吸器系