論文ねつ造がいっぱい

大阪大学東京大学と・・・Blogでもふれられてる如く、論文ねつ造というキーワードについてよく見聞きするようになった。

Galloのエイズウィルス・スキャンダルなどが記憶にあるが(最近は奇想天外な話でこの話は汚されてる気もするが・・・)

中には組織的なものも報告されている。
http://www.healthyskepticism.org/library/ref.php?id=4348


例の韓国の黄禹錫元教授のねつ造問題に先行した感があるが・・・
メルク重要銀が、Vioxxトライアルの心臓発作に関わるオリジナルデータを内部に留保し、2000年11月のNEJMに発表した事があった。
さらに、昨年11月のthe Lancetにて口腔癌のリスク減少が偽りであることが判明した。データ偽装ということをDr.Jon Sudbo(ノルウェー・オスロのNorwegian Radium Hospital)がNEJM(2004年4月)とJournal of Clinical Oncology(2005年3月)に口腔癌データが偽物であることを告白している(http://www.medicinenet.com/script/main/art.asp?articlekey=57589


Research Misconduct, Retraction, and Cleansing the Medical Literature: Lessons from the Poehlman Case
MEDICINE AND PUBLIC ISSUES

2003年9月、Ann Int MedのエディターであるDr.SoxはBurlingtonのVermont大学のprovostから書簡を受け取った。
大学はEric Poehlmanによる不正行為長鎖を行っており、3つのジャーナルで不正が行われていたことが決定づけられたという趣旨の初刊である。
Annals of Internal Medicine論文掲載が一つあり、1995年の閉経後のEnergy Expenditureについての論文(Changes in Energy Balance and Body Composition at Menopause: A Controlled Longitudinal Study Ann Int Med 1995 Volume 123 Issue 9 Pages 673-675: )であった。

委員会に諮った後、2003年10月21日号に注記が掲載された。

2005年3月連邦ORI(Office of Research Integrity)が調査報告にてPoehlmanは10の論文でねつ造があったと報告された。


エディター向け対処法:
1)科学上の不正行為へ用意があるべき。Error故に文献を撤回することがある。この“correction”(修正)は適切である。偽装と修正には決定的な違いがあることを強調すべきであり、行動規範が端的に記載されて無ければならない。

2)文献採用撤回を求めるべき。著者が撤回表明しないことが、撤回を興さない理由であってはならない。ORIなどの機関から注意を受けたときは撤回を興すべきである。
3)論文撤回のサインを要求すべき。署名が全くなされない場合は、エディターはステートメントを発表すべき。
などなど・・・(医学雑誌の編集に携わるかたは原文をお読みください・・・わたしはその可能性ありませんので割愛します;;)



一流施設・ジャーナル掲載の論文偽装もコモンなことなようだ・・・・・・何を信じたらいいのか

by internalmedicine | 2006-04-05 11:39 | 医療一般  

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