AANのパーキンソン病ガイドライン

日本神経学会のガイドラインは無料で閲覧できるので、どこぞの学会と違って感心する。


パーキンソン病のガイドライン(AAN)
http://www.aan.com/professionals/practice/guideline/index.cfm

PDの患者の症状が進行したときに、どの治療を開始すべきかに注目したガイドラインである。
PDの包括的な観点を多く提示することに重点が置かれた従来のガイドラインと異なってきている。
①新規発症の診断と予後
②神経保護的な治療と代換療法
③運動機能・ジスキネジアの有無におけるPDの薬物・手術マネージメント
④うつ・精神症状・認知賞におけるPDの評価・管理


PDと他のパーキンソニズムを呈する病気との鑑別する臨床症状と診断戦略に関する推奨
PDの病気進展についての評価についての推奨

たとえば、早期と考えられ、levodopaの反応が悪く、対称性症状は他のパーキンソニズム症候群を有することが多い
levodopaやapomorphineの単独投与に反応する患者はPDである可能性が高い。
PDを核上性進行麻痺や大脳皮質基底核変性症を鑑別する試験は嗅覚検査より有用な診断方法はない。
高齢発症、男性、拘縮・無動が初期症状の時は進行が早いリスク要因となる

entacapone(Comtan)やrasagiline(Azilect)はoff timeを減少する

Deep brain stimulation(DBS)の有用性に関して、まだ十分なエビデンスはないが、視床下核のDBSは運動機能を改善し、motor fluctuation、dyskinesia、薬物必要量を減少させると新しいガイドラインでは書かれている。

by internalmedicine | 2006-04-05 15:21 | 運動系  

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