喘息とレプチン
2006年 04月 08日
Thorax 2006;61:300-305; doi:10.1136/thx.2004.031468
【背景】レプチン、脂肪組織で産生される前炎症性サイトカインは、小児の喘息で関連があることが知られていた。血中レプチン濃度は成人の喘息でも関連があるかどうか?
【方法】The Third National Health and Nutrition Examination Survey
【結果】5676名のうち、喘息既往のないひとより現行の喘息患者ではレプチン濃度が高い。(geometric mean (SE) 9.2 (0.6) ?g/l v 7.6 (0.2) ?g/l; p = 0.02).
上腕皮下脂肪厚や他の因子で補正後、レプチンと喘息は男性より女性の方が相関性があり、閉経後女性より閉経全女性の方が相関性がある。
BMIは現行の喘息とも相関するが、レプチン濃度で補正後は有意差が無くなる。
【結論】大規模住民研究の結果、女性喘息におけるレプチンの関連仮説が示唆された。BMIも関連あるが、レプチンが主に関係しているようである。
レプチンというのは結果論であり、解釈が難しいと思うのだが・・・・
by internalmedicine | 2006-04-08 16:17 | 呼吸器系