呼吸筋耐容トレーニングは安くて自宅でできて効果がある・・・

死腔をつけて運動、すなわち、呼吸筋のトレーニングをすると、耐容能・QOLさえ改善するという話・・・どっかで聞いたような・・・・・・ひょっとしたら流行る?



Exercise Performance Improves in Patients With COPD due to Respiratory Muscle Endurance Training
Chest. 2006;129:886-892.
【背景】運動耐容能の障害がしばしばCOPD患者に見られる。
normocapnic hyperpnea呼吸筋endurance training(RMET)は呼吸筋機能の改善し、運動耐容能も改善するかもしれない。
RMETは過呼吸の時に炭酸ガスhomeostasis維持する必要があり、換気中に換気システムの死腔を広げることにより行われるものであり、大規模ものが必要ない。
故に、チューブ呼吸は新しい、安価な方法で行え、自宅でもRMETが行える。
この研究の目的は自宅ベースのRMETがCOPD患者の運動耐容能パフォーマンスを改善させるかどうか
【方法】36名の中等症から重症COPD患者をRMET、偽トレーニングと18例ずつ訳、両群とも15分1日2回トレーニングを行い5週間の結果で示した。
【結果】RMETを受けた患者は
耐容能改善(定常負荷運動サイクルエルゴメーター:18分 vs 28分 p<0.001)
呼吸苦自覚改善(Borg score 8.4 vs 5.4)
呼吸筋耐容能(持続可能な吸気圧 (25cm H2O vs 31 cm H2O p=0.005)
QOL(慢性呼吸器疾患アンケート法)でも改善(78.7 VS 86.6 P=0.001)
【結論】中等症・重症COPD患者での自宅におけるRMETは有意な運動耐容能・呼吸苦自覚症状・QOLの改善をみた

by internalmedicine | 2006-04-12 14:33 | 呼吸器系  

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