TELICAST研究:喘息急性憎悪におけるケテック治療効果
2006年 04月 13日
また、重篤な肝障害の報告もあり、消極的な使用しかできなくなった。
しかしながら、喘息に対し、臨床的に、殺菌作用以外の効果があるようである。
LPS刺激単球による分泌作用をみたところ、IL-1αとTNF-αの分泌抑制
(IL-1β、IL-6、IL-10を分泌は抑制せず)の報告あり、
Telithromycin, Chlamydophila, and Asthma trial (TELICAST) 研究とやらがあるそうだ
The Effect of Telithromycin in Acute Exacerbations of Asthma
NEJM Volume 354:1589-1600 April 13, 2006 Number 15
Of the two prespecified primary outcomes,
喘息症状のみがプラセボよりtelithromycin投与患者より有意に減少。
7ポイントスケール(0-6ポイント)平均(±SD)スコアは・・・
基礎値 3.0±1.4 → ケテック治療終了時 1.7±1.1
基礎値 2.8±1.3 → プラセボ治療終了時 2.0±1.0
症状スコアの平均減少はケテックで1.3、プラセボで1.0
(平均差 –0.3; 95%CI –0.5 to –0.1; P=0.004).
他のプライマリアウトカム、朝PEFに関して有意差なし
吐気がケテック群で多い(P=0.01)
C. pneumoniae、M. pneumoniae感染のエビデンスが61%み認めたが、細菌学的状態と喘息治療反応性に相関なし
by internalmedicine | 2006-04-13 12:57 | 呼吸器系