粗鬆症の治療薬が子宮内膜癌の発症を防ぐ
2006年 04月 18日
、STARトライアルの結果判明らしい
エビスタ(raloxifene)は骨粗鬆症治療に用いられている薬だが、閉経後女性の浸潤性の乳癌に対し、tamoxifenと同等の効果があるという報告がある。内膜癌に導くリスク軽減効果があるとのこと
Study of Tamoxifen and Raloxifene (STAR) trialが報告された、19747名の女性
http://www.cancer.gov/clinicaltrials/digestpage/STAR
エビスタはtamoxifenより安全であるとNSABP( National Surgical Adjuvant Breast and Bowel Project)議長が述べている。
エビスタ60mgとtamoxifen 20mgをランダムに行い約4年間フォロー
*tamoxifenに割り当て9726名中163名浸潤性乳癌
エビスタに割り当て9745m影中157名浸潤性乳癌
*子宮癌においては
tamoxifen:36名
エビスタ:23名
38%のリスク軽減
*深部静脈血栓・肺塞栓に関してエビスタはtamoxifenにくらべ29%少ない
*卒中はtamoxifen 53、エビスタ 51
*心筋梗塞はtamoxifen 47、エビスタ31
*白内障はtamoxifen 394、エビスタ313で21%リスク減少
乳癌予防薬とは、どのように位置づけになるのか?
また、プラセボ対照にできなかった理由は、tamoxifenの予防投与がすでに確立している国があるということであるが、日本ではどうなのだろうか?
・・・専門医のコメントを集める必要があるだろう。
by internalmedicine | 2006-04-18 10:21 | 医療一般