H.pylori再感染率 年0.4%

結果的には、私が以前しらべていた、今までの再感染率の報告とそう変わらないと思う。高再感染率報告論文が存在していたことは確かだが・・・


いわゆる、除菌後の再感染率というのが1年以内のホントに除菌成功だったのっていうレベルの成功を含めている可能性、すなわち、単なる再燃ではないかという疑念があり、H.pylori除菌後の再感染率というのは0-14%と比較的ばらついていたそうだ。

【結果】1987-2004年までの除菌例をヨウ化し、UBTと胃生検による検査。H.pylori陰性とされたものは少なくとも1年以上陰性が持続したもの

1162名のクライテリアに合致した除菌フォローアップ中央値3年(1.5-14)・4668試験
3319年分析、13例が再感染:すなわち年0.4%

【結論】H.pyloriの除菌初年の”再燃”を除外したところ、真の再感染が判明:年0.4%で従来考えられていたものより少ない。


となると、やはり、小児期のH.pylori感染問題というのが重要となる。

施設に入所した障害児・者の感染率が非常に高い

真のルート(口ー口、糞便-口、胃-胃)は不明である。糞便-口ルートがもっとも考えられる

途上国ではやはり飲水由来も無視できない








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by internalmedicine | 2006-04-21 09:15 | 消化器  

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