植え込み型除細動器とペースメーカーの誤作動
2006年 04月 26日
Pacemaker and ICD Generator Malfunctions(FDA)に関して昨年報告があった。
ICDsの誤作動が生じたとき、その再入れ替えは単純でなく、リスク無しというわけにはいかない。
ICD誤作動はペースメーカーの誤作動の20倍以上の率で生じ、入れ替えをこう書することが多くなる。カナダのICDの調査では、ICDsをのぞいた後の患者において5.8%という状況で、2例の死亡、2.3%のマイナーな合併症を含みリコール問題となった。Maiselは、ペースメーカーの約20倍の誤作動を生じ、25.5[3.8] vs 1.3[0.1]/1000人年(P<0.001)。ほとんどの原因はdevice failureであるとしている。
MaiselのFDA調査によりペースメーカによるものは30例、ICDによるものは31例の死亡であり、250万のペースメーカーと、ICD41万から考えれば、デバイス誤動作は致命的になることはまれである。
ただ、ICD除去はデザインから見て合併症を生じやすい、
FDAのCenter for Devices and Radiological Health (CDRH)というのが当局になっているようである。情報を集約化し、医師・公衆への情報伝達し、意志決定に役立てるなどの役割を担う。
Maiselらは、US FDAの誤作動を調査
ICDsの誤作動は研究の後半増大し、ペースメーカーは減少していた。
GouldとKrahnは、カナダのセンターでICD植え込みに関してその誤作動の可能性を指摘。ICD植え込み患者の8.1%で、合併症、死亡例2例を含む事例を報告。
3番目の文献は、Maiselはメタアナリシスの結果1983-2004年のデータを集め、評価している。ICD誤作動率は1998-2002年の増加から、2004年には減少へと転じていると報告。
ペースメーカーやICD植え込みに関する患者・医師の意志決定に関するデータの強弱について報告。
よく分かってないので、まとまりが悪いが・・・
ICDsに関して
・I誤作動はペースメーカーの20倍ほど多い
・だが、致命的になる絶対比率は少ない
・除去・再挿入は合併症が多い
患者・医療関係者はこういうことを念頭においてほしいということか?
否定的にとらえられると困るので、
植え込み型除細動器<国立循環器病センター>をご参考に!
致命的な不整脈を有する患者にとって重大なデバイスなので・・・
by internalmedicine | 2006-04-26 11:04 | 動脈硬化/循環器