骨髄穿刺は腸骨アプローチのみ?

日経メディカルにこの問題が書かれているそうである。まだ、見てないので、ひょとしたら雑誌の意図とことなることを書いているもしれないが・・・


骨髄穿刺は、後上腸骨棘が主流だとか・・・開業した当初はやっていた骨髄穿刺も最近はやらなくなりました。何故ならやはり医療事故を忌避した萎縮医療の一環ですね・・・

保身的な医療にならざる得なくなり、医療そのもに影響を与えてしまっている次第

確かに、AFPでは
骨髄検査の方法として吸引と生検がある。
好まれる部位としては、腸骨稜(通常、後上腸骨棘)と胸骨が好まれる
胸骨アプローチは合併症リスクがあるため、後上腸骨棘が子止まれる
他に前上腸骨棘・大転子が次の部位として用いられる

とあり、確かに腸骨主体と思わせる。


ただ、腸骨のみ主体でよいのだろうか?

骨髄増殖性疾患や白血病では穿刺部位による差はなさそうだが、低形成性の疾患、再生不良性貧血などの場合は腸骨部位は低形成所見となりやすい。
Rinsho Byori. 1991 Jun;39(6):656-60.)


個人的な話だが、20年ほど前先輩から指導された通りのことが書かれているし、臨床経験からも腸骨からはhypocellarityであるという確信をもっているのだが・・・

まぁ・・・防御的・保護的な医療による、医療方法の変遷というのも、骨髄穿刺一つでも生じているのである。rareな合併症といえど、医師生命を絶たれるという恐怖心により、検査方法も変化していくのだろう。・・・ただ、医療過誤・訴訟だの騒いだときに失ったものも、時には思い出してほしい・・・医者・患者・国民・メディア

後は日系メディカルとやらを読んでから書き込む予定

by internalmedicine | 2006-05-10 10:27 | 医療一般  

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